sadadadの読書日記

読書した本のまとめ、読後所感、考えたこと



Subscribe with livedoor Reader My Yahoo!に追加 メールで sadadadの読書日記 を購読する


読んだものまとめをやって学んだ5つのこと

ブログを始めて早いもので半年が過ぎました。沢山の方から多数のご意見ご感想をいただき、感じ方や考え方が本当に異なるのだということが分かりました。賛否両論(特に耳の痛い建設的な批判)は自分にとっての宝物です。これからも知力、体力が続く限り、思いついたことや考えたことを自分なりにまとめていきたいと思います。半年のまとめということで今回は読んだものまとめのまとめをやります。いままで綴ってきたエッセンスを5つに集約してみました。今後のあなたのわたしの未来に役に立てられていただければ幸いです。

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

1 根拠がなくとも自信を持つこと

どのようなことに取り組むにしても失敗は常につきものです。いちいち失敗を気にしていてはペースが落ちますし、失敗を恐れていれば不安自体が重しになって失敗する確率も上がってしまいます。失敗を恐れれば恐れるほど成功から遠くなるなら心配などする必要はありません。というより、失敗しないためには結局トライ&エラーを繰り返し数々の失敗を乗り越えていくしかないのです。そのためには何より自信がなければなりません。自信に根拠は要りません。根拠のある自信は経験がなければなりません。つまり経験がない人には根拠のない自信しかないのです。その自信を経験に変えるために素直に取り組めばいいだけのことなのです。

2 自分と他人を比較しないこと

比較することは『差』を知るといった意味はありますが、その差を知ったところで直接的に自分の成長に影響を与えるものではありません。むしろ、比較することで発生する優越感は怠慢を生み、劣等感は嫉妬を生むだけです。捉え方次第で、成長を阻害する要因にもなります。自分を大きくするために必要なのは真摯に自分と向き合えるかどうかだけです。自分の短所を改善し、長所に努力を重ねることです。そこに不要な優越感や劣等感が入り込めば成長は鈍ります。比較したいなら過去、現在、未来の自分自身と行うべきです。

3 負荷は調整すること

易しすぎれば飽きますし、難しすぎれば諦める原因になります。難易も度が過ぎれば、自分にとって害でしかありません。ちょうど良い負荷を継続的にかけていくことが成長にとって重要なことです。制限や縛りを使えば問題の難しさを変えることは簡単です。むしろ問題になるのは、そんなちょうど良い負荷を継続的に続けることができる自分に耐えられるかです。手を抜くことが出来ない自分が作れれば無限の成長はあなたのモノです。もちろん、壊れてしまわないように日々のメンテナンスと四半期毎のオーバーホールも忘れないことが条件です。

4 慣性を利用すること

何をするにしても一番難しいのは初動で重い腰を上げることです。動かないでいると周りの速度が相対的に速く見えます。疑いと恐怖が常に目の前を走っている状態では手を出すのを躊躇うのも分からないわけではありません。しかし、いつまでも言い訳をしてその場に留まり続ければ益々腰は重くなり、相対速度は上がってしまいます。そんな、どうにもならない状況を断ち切るためには瞬発力しかありません。一旦、高速道路も乗ってしまえばたいしたことないものです。動き始めればどのようなものにも慣性力が働きます。後は、抵抗になるものを道から除外することに集中すれば自然と前に進んでいくことができます。慣性力を利用することは継続する自分を維持するために重要なことです。

5 皆のためが自分のためになる

自分のために努力すれば、その限界は自分の中で決まってしまいます。自分にしか努力の理由がなければ言い訳は簡単です。少しでも甘えがあれば成長のスピードは緩みストップします。そんな自分のためだけに生きる人の周りには誰も寄って来ません。一方で、自分以外のために努力すれば、その限界はどこまでも広がりをみせます。家族のため、友人のため、故郷のため、日本のため、世界のため。自分の外に努力の理由があれば言い訳は難しいので、成長のスピードは緩むことなく、能力は際限なく伸ばすことができます。誰かのために努力する人の周りには誰かが必ずいるものです。それは自分にとっても幸せなことではないでしょうか。


明日死ぬつもりで生きなさい。永遠に生きるつもりで学びなさい。
マハトマ・ガンジー

U理論で学ぶ忙しさを開放するための3つの技

何事に対してもスピードが求められる時代ですから、何時も何かしら多忙感を感じている人も多いと思います。自分のペースを乱す『忙しさ』は誰に対しても望ましいものではありません。そんな忙しさは受身で漫然と耐え忍ぶだけでは改善されることは絶対にありません。少しでも忙しさから解放されたいなら、忙しさに対して積極的に取り組む意志を持ち行動する必要があります。それは今までの自分の時間の使い方を変えること=自分の考え方や行動を変えることに他なりません。いままでの自分を振り返り見直すことで、誰でも忙しさから解放されることはできるのです。

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

  • 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/11/16
  • メディア: 単行本
  • 購入: 5人 クリック: 57回
  • この商品を含むブログ (19件) を見る

1 忙しさのほとんどは自分のこだわりが作り出している

忙しい忙しいといっている人は、大抵は自分の中で物事が整理できていません。整理できていないがゆえに忙しさに対するアプローチが建設的でなく無駄が多いのです。不器用なのは自分を納得させる言い訳になっても、周りは納得しません。忙しいのは忙しい自分を変えないことに、こだわっているだけだからです。自分の考え方や行動を変えるだけで簡単に忙しさは消えていきます。仕事の手順、モノの配置、プレゼンテーションに至るまで合理的な動きにこだわっているならまだしも、自分勝手な理由をつけてアレコレこだわっている時点で忙しさは雪だるま式に増えて当然です。

2 こだわりを追求して得られるもの

ブラックな職場環境や家庭環境になるのは手段、手法にこだわり、忙しさを回避するための行動を自ら規制しているからに他なりません。忙しい自分に対してアプローチできないのは、いままでに縛られている証拠です。こだわりがもたらす偽りの忙しさは誰の利益にもなりません。こだわりを追求しても得られるものは自己満足だけです。そんな偽りの忙しさを、本当の忙しさに変えていくために必要なのは、なにより『こだわり』を取り除き、意識と行動を変える必要があるのです。変えることに対しての抵抗する理由は自分にしかありません。

3 忙しさを解放する3つの方法

まずは自分の一日の行動をすべて書き出して見ましょう。自分が感じている忙しさのタイプ(時間場所の集中分散)を把握し、それらの対応を見直してみるだけでも重複している部分やまとめて処理できる部分を見つけたりと、短縮できることが沢山在ることに気づくはずです。そもそも、やるに値するものなのか。やるにしても別の方法は無いのかといったところにまでアプローチできれば、忙しさから開放されることは間違いありません。こだわるなら「こだわらないこと」にこだわりましょう。どのような環境の変化にも耐えムリムダムラなく対応できるのは、こだわらないことが唯一の手段なのです。


★忙しさを開放するための3つの技

  • 1 ながら

一つのことに集中して取り組むことは重要です、ただ集中力を発揮しているときは忙しさなど感じませんので、忙しさを感じているときは煩雑なタスクを多数抱えているときです。そんな煩雑なタスクにおいてはやり方次第でいくらでもでも掛け持ちしながらできる部分はあります。簡単な例でメール確認しながら出勤したり、英会話を聞きながらジョギングしたり、洗濯機を回しながら料理をしたりと、重ねてできることは結構あるものです。『ながら』を探す癖をつけて機会がある度に実行すれば少しずつ忙しいと思っていた時間を削っていけます。

  • 2 ついで 

IT化が進んだとはいえ、何かをするときには場所という概念が常につきまといます。ですから、同じ場所や近くの場所ですることについては、全然別のことでもまとめて用事を済ませることで往復の導線にかかる負担を削ることができます。空間を行ったり来たりすることは結構な無駄です。自分のタスクを場所単位でくくりつけて、『ついで』を利用することで、移動という結構大きな無駄なコストを省くことができるのです。

  • 3 あいま

間には必ずスキマが生じてしまうものです。何もしていない時間はできるだけ少ない方が無駄は省けます。スキマ時間に、できるようなタスクは結構沢山あるものです。気になるニュースやブログの確認や、記事や英単語の記憶、仕事のスケジュール管理でも構いません。じっくり机の前に座ってしかできないことは今のご時勢ではもうほとんどありません。気になるものは常に自分の周りにおいておきましょう。そしていつでもどこでも、『あいま』を利用しましょう。


こだわると、見えるはずのものが見えなくなる。
深田純子

優れた考え方は常にシンプルさを維持してくれる - 軽快に動くための5つのステップ

日々の生活に倦怠感を感じているなら、それは自分の行動を見直す時期に来ています。ただ闇雲に今までやっていない行動をしたとしても長続きしません。それは行動を制御しているのが考え方だからです。つまり、考え方が変わらない限り、行動は以前の考え方に撒き戻されてしまうのです。であるならば、いろんなものが積み重なって、拡散して収拾がつかない状態になっている状態は、それ自体が自分の考え方が引き起こしたことといえます。そんな、動きにくい状態に嫌気を覚えたというのは、いままの自分の考えから離れたいと感じている自分が出てきたということでもあります。それは自分自身を整理して見直すチャンスなのです。

クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル

クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル

1 変えられない自分は見つめられない

大量にものが積みあがった人が行ってきた行動は、それなりの考え方をして行動してきた人です。手元になければばならないといった不安に駆られたりする人、いま何を持っているのか把握せずに漠然と動く人、集めること自体が目的化した人等いろんな人がいます。それぞれの人がそれぞれの考えて動いていますが、共通して言えることは、何ををすべきかを見切れていないということです。いま自分が持っているものを管理して、目的に応じて有効に使おうという考え方があればこのようなことにはなっていないはずです。まずは何より、いままでの自分の考え方を深く考えてみることです。そこからすべては始まります。

2 いままでの考え方に拘る理由は何処にもない

新しい考え方は受け入れる準備ができればすぐにでも移行できます。参考になる考え方の一つにアナログな環境をデジタル的に管理する方法があります。アナログでは行方不明が多く発生しますが、デジタルならすぐに追跡できますので、いるものといらないものが一目瞭然になるという大きなメリットがあります。また整理するときも机に座ったままで簡単にできるようになるので、ウロウロしたりすることも無くなります。行動自体にムリムダムラがなくなれば、生産性のない仕事に費やされるエネルギーを別のところに向けることができるようにもなります。そんな、新しい自分に切り替わるために、必要なことは、いままでの考え方を変えることだけです。いままでの考え方に拘る理由は何処にもありません。

  • デジタル管理を活用した軽快に動くための5つのステップ

1 持っているもの全てをクラウドに放り込む
2 必要度に応じてタグ付けして管理する
3 必要度に応じて配置を決める(不要なものは捨てる)
4 使ったら元に戻す、消費したら追加する
5 1〜4を徹底する

3 優れた考え方は常にシンプルさを維持してくれる

オーバーロードによるオーバーワークは非効率極まりありません。忙しさに言い訳して、オーバー状態をそのままにしていても、疲弊が重なるだけで、状況は悪化の一途を辿るだけです。そんな状況を改善するためには、いままでの考え方を修正していくというよりも、今までの考え方を捨てるといった方がいいかもしれません。新しい考え方に自分を適応させるためには、いままでの考え方は邪魔でしかありません。確かに、いままで通りではない分、当初は不安に感じるかもしれませんが、それは慣れの問題だけです。目的に合致した無理なく無駄なく動ける考え方は一旦身に付けば手放したくなくなるほど有用なものになるはずです。動きにくくなったと思ったらまずやるべきは考え方の書き換えなのです。


人は「考え方」を手に入れると頭のよくなる生き物である はてなブックマーク - 人は「考え方」を手に入れると頭のよくなる生き物である - teruyastarはかく語りき
teruyastar

フッと浮かんだアイデアをものにする方法

ああでもない、こうでもないと思考が堂々巡りになるのはよくあることです。そのようなことが起こる原因には集中力や記憶力の問題もありますが、一番の原因は、なにより頭の中だけで処理しようということに拘っていることに尽きると思います。そもそも頭の中だけで考え続けることには限界があります。アイデアは浮かんでは消える泡のようなものです。思いついた時点で、少しでもカタチにしていかなければ、すぐに空中分解してしまうものです。特に横槍が多いご時勢ですから、発想が右から左に消えていかないためにも、ストックする術は持っておいて損はないと思います。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

1 保存するだけではストックにならない

思いついたことを保存するためには、当然記録するための仕組みが必要ですが、それを構築することは簡単にできます。モノに記憶させるならメモ、レコーダー、カメラ等を持ち歩くこと、ヒトに記憶させるなら、あちこちの人に語りかけること、オンライン上ならブクマやツイートしておけばいいのです。アウトプットする媒体を常に傍らに置いておけば、いつでも何処でも簡単に記録することができます。しかし、そういった保存する際に気をつけなければならないことがあります。それは、『保存されたものは、そのままの状態で保存しておくと著しく劣化する』といくことです。記録することで安心して記録したことも忘れてしまったり、新しい記録が上書きされていけば、あっという間に使われない情報として記憶の倉庫に積みあがり、いつしかゴミ箱に入ることになるのです。

2 発想のキッカケは保存できない

発想は、なにより自らの手を加えるという編集の過程を経なければ、活用できるアイデアとして保存されることはないのです。そしてその編集は、発想を思いついた時点から、できるだけ早期に為されなければアイデアにすることは出来なくなります。というのも、なぜ保存するに至ったのかを覚えておくことは極めて難しいからです。発想は、今までの経験や周囲の環境や感情をもとに『いきなり』生まれます。発想をするための条件を同じくしても同じものを発想できるとは限りません。ですから発想はをすぐさま、アイデアとして編集しておくことがなにより重要なことなのです。

3 アイデアは書くことから始まる

ある程度まとまったかたちのアイデアは、時間を置いても場所を変えても編集し直すことができます。そんなアイデアを常に傍らおいて、いじりながら整理し、展開し、修正し、訂正してアイデアをよりいいものに変えていきましょう。そうすることで、未熟なアイデアは自分なりのアイデアに変わり、周囲に理解を得られるアイデアになり、いつしか周囲を驚かせるような度肝を抜くアイデアになるのだと思います。そんなアイデアをモノにする一手は、思い立った時点で、いかに早く自分の手を加えるかです。まずは思いついたらすぐに手を動かしましょう。世界を変える発想はあなたのその一手にかかっています。



すべての成功、すべての巨富は、まずアイデアから始まる。
アンドリュー・カーネギー

(参考)アイデアを保存するのに必要なグッズ


KINGJIM  デジタルメモ「ポメラ」 DM20 クロ リザードブラック

KINGJIM デジタルメモ「ポメラ」 DM20 クロ リザードブラック


KING JIM 「電子メモパッド」ブギーボード 黒 BB-1

KING JIM 「電子メモパッド」ブギーボード 黒 BB-1

組み合わせ直すことで生産性は変わる - ソーシャルネットワーク仕事術

日本においては仕事と言えば専業が一般的です。一つの仕事に集中する人の方が、あれこれ仕事を掛け持ちしている人よりも尊敬される傾向があります。ただ、その理由は『片手間は不真面目』、『どっちつかずで信頼がない』『専念でなければいい仕事はできない』等の主観的なものが多いのも事実です。一つのことに一心不乱に努力することは悪いことではありませんが、一つのことしか努力してはならないという理由は何処にもありません。二足のわらじを履くことを拒む理由は何処にも存在しないのです。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

1 専業は当たり前ではない

世の中にはいろいろな人がいます。確かに一つに注力するのが得意な人もいれば、2つ以上を要領よくこなす方が得意な人も世の中にはいるのです。その手段を、たった一つに規定するのは、活躍する機会を奪っているだけに過ぎません。ようは、どれが正しくどれが間違っているという話ではなく、多様化する能力のあり方を受け入れられるかどうかという価値観の問題なのです。そもそも、仕事は社会にとって有用な価値を創造していくことですから、価値の創造のための時間、空間に縛りを設けることは人的資源の無駄使いに他ならないのだと思います。

2 生産性が落ち込む理由

専業を推し進めると、その縛りにより価値を創造する人と時間と場所がミスマッチを起こすのです。一つにしがみつくことが「常識」にされれば、社会全体がある意味で我慢大会になっていきます。そうなれば、当然社会全体の生産性を落ちていきます。封建社会や階級社会や社会主義が崩壊した理由は生産的でないからという一点ですべて説明がつきます。考えるべきは人と時間と場所のマッチングしていく基盤であり、自分に見合った多様な生き方を認めることです。それは我慢している人を社会を開放させるための手段でもあり、社会全体を生産性のあるものに変えていく手段でもあります。

3 考えるべきは組み合わせ

世の中には沢山の仕事があります。「食べるための仕事」、「楽しむための仕事」、「成長するための仕事」、「社会のための仕事」、もちろん「仕事をしない」という選択肢もあります。それらをそれぞれの人の好きな分野、得意分野で自分のリソースをうまく配分すればいいのです。もちろん、ライフイベントによってその割合は変動するかもしれませんが、それを許容することで、社会全体の生産性が上がるなら、それは社会として認めるべきです。選択肢を認めずに無理矢理一つに絞り込むことを当たり前にするメリットは誰に存在するのかを考えれば答えは自ずと出てくるはずです。

4 ソーシャルワークのススメ

今後はまったく新しい発想が出てくることはそうありません。組み合わせをつかって何かしらの価値を生み出すという時代にシフトしていきます。そんな時代にソーシャルネットワークを使ったソーシャルワークは上手く機能するとおもいます。異なる2つの価値が結びつけば、それは新しい価値になります。専業では気づかないマッチングは、ソーシャルな場所でイノベーションになります。いまだ生み出されていない価値はソーシャルワークにより発掘されます。今後は専業よりもあれこれ組み合わせた仕事をしていく方が、堅実で意義があり尊敬されるべき生き方になっていくのだと思うのです。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
ジェームス・ウェブ・ヤング

誰もが知っておきたい集中力の使い方

誰もがテキパキと仕事を片付けたいと望んでいますが、なかなか効率はあがらないものです。そんなダラダラと仕事をしてしまう原因は『集中力』によるものがほとんどです。集中力を上げて事に望めば効率は上がりますが、それは一時的なものにしか過ぎません。集中力を持続させようとすれば、疲れない程度に処理していかなければならないので、それなりを維持しなければならないのです。息切れして疲れてしまえばすぐに非効率に陥ります。考えるべきは、集中力をいかにして管理するかなのです。

集中力 (ポケットブック)

集中力 (ポケットブック)

  • 作者: セロン・Q・デュモン,ハーパー保子
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2009/02/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 10人 クリック: 100回
  • この商品を含むブログ (7件) を見る

1 仕事のタイプで集中力の使い方は変わる

集中力の管理方法には大きく分けて2つあります。事務処理型のマラソンタイプと、クリエイティブ型の短距離タイプです。どちらを使うかは仕事の内容で決まります。考えるべきは仕事の内容なのです。

  • マラソンタイプ

集中力を上げても効率が上がらない事務処理型においては計画通りに淡々とこなす以外にありません。定型の仕事は制限時間を最大限に使って、集中力は分散させて広く薄く使う方が効率的です。集中力をセーブしながら、同じペースで仕事をし続けるのが最終的には良い仕事ができるのです。

  • 短距離タイプ

集中力を高めなければ、思いつかないようなクリエイティブ型においては時間は問題ではありません。集中して一気に片付けなければ、仕事はいつまでたっても終わらない状態になります。集中力を維持し続けることには、あまり意味がないのです。つまり、やるだけやってすぐに帰る方が良い仕事ができるのです。

2 集中力は管理する

いずれのタイプにしても大切なのは集中力の管理です。創造性を求められる仕事に大量の時間を費やしても、パワー切れを起こすだけですし、逆に次々と仕事をこなさなければならない事務処理的な仕事に高い集中力を費やしてもスタミナ切れを起こすだけなのです。いい成果を上げるためにはそれぞれの仕事のタイプを意識して、適切に集中力を配分することが最も大切なのです。

3 考えるべきはパフォーマンスだけ

しかしながら、一部の公務員や人気のクリエイター等を除いて、殆どの人はマラソンタイプと短距離タイプの両方をこなさなければなりません。この両方を同時にこなす場合においても、処理の仕方は同じです。クリエイティブな仕事は緩急を意識し、事務処理な仕事においては均等を意識するのです。複数の仕事をタイプ別に時分割して、上手に自分の時間配分をすることで、それぞれの仕事に対して器用に対応することは可能です。自分がどちらのタイプに向いているかを把握しておくことも自分のパフォーマンスを最大に発揮する上でも重要なことです。

大きな成果を出す人は、問題点に集中しているのではなく、機会に集中している。
スティーブン・R・コヴィー

継続するために知っておくべき法則 - 慣性の法則

初めはやる気に満ち溢れていても、その勢いが続かずに途中で諦める自分を嘆いている方も多いと思います。そんな、継続できない3日坊主になるのには、それなりの理由があります。それは、人に慣性の法則が作用しているからです。普段やっていないことは、いきなり始めても動かしにくく重さを感じ、始めたとしても、なかなか軌道に乗らずに辛くなってしまうのは、この慣性の法則が働いているからなのです。この慣性の法則を上手に活用すれば、すぐに諦めてばかりいる人を継続させることは容易にできるようになります。

そろそろ本気で継続力をモノにする!

そろそろ本気で継続力をモノにする!

1 LSDで学ぶ慣性の法則

LSDをご存知でしょうか。ロング・スロー・ディスタンスの頭文字を取ったものです。少しでもジョギングの経験がある人は知っていると思います。このLSDこそが慣性の法則に非常にマッチした行動原理なのです。このLSDは疲れない速度で走ることが条件になっています。ただし、どんなに遅くとも走ることも条件です。この疲れない程度に一定のスピードを維持するという運動のやり方が走り出しの息切れを防止してくれます。併せて、無理の無い速度を継続することで、巡航速度にのり慣性の法則で止めにくくなるのです。このLSDを続けることで身体が走ることに慣れてくれば体力も後から付いてきます。疲れない速度自体も向上し、次のステップにも行くことができるようになるのです。

2 習慣化すれば、それが当たり前になる

このLSDの考え方は走ることだけでなく仕事、勉強、遊びに至るまで様々な活動に応用できます。どのようなことでも疲れない速度で走ることを意識するだけで抵抗無くゆっくり離陸することができるのです。そして時間の経過とともに、慣れてくれば『やって当たり前』になってきます。そうなってくれば、継続すること自体を苦に思うことはありません。というより、むしろ行動すること自体を厭わなくなり、成長と共に楽しさにも繋がっていくのです。そういった領域にまで到達すれば、今度は反対にやめることが難しくなります。慣性の法則が作用して、ブレーキを踏む方に抵抗力が働くのです。

3 ペースは強制されてはならない

しかしながら、ペースは自分だけで決められるものではないと思っておられる方もいるかもしれません。確かに、和を求める日本においては、急にアクセルを踏んだり、ブレーキを踏まされたりとペースを乱されることが多いです。しかし、それは同調圧力に迎合しているからに他なりません。みんな一緒、一体感が大切という同調圧力によってもたらされるオーバーペースやスローペースは、個人個人のとって大きなマイナス要素です。ペースが揺さぶられれば、慣性の法則も乱されて無駄に疲労が募るばかりです。ムリムダムラは必ず後に響いてきます。ペースは強制されてはなりません。継続した成長に必要なのは自分にとっての最適なペースを『自分が』維持し続けることだけなのです。

4 結局、ゴールに向かって進むことは自分にしかできない

人間が成長するためには『自分が』継続した努力を重ねていくしかありません。自分のペースを見失えば、無駄にエネルギーをロスして、継続するための推進力を失うことになるだけです。周りに合わせて走らなければならない理由はタテマエでしかありません。そんなタテマエに振り回されて、継続する力を失われてしまえば損をするのは結局自分なのです。慣性の法則を知り、常に自分を継続している状態においている人こそが、より遠くのより高い目標にたどり着くことができるのだと思います。


毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史を作っていくんだよ
ドラえもん