sadadadの読書日記

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U理論で学ぶ忙しさを開放するための3つの技

何事に対してもスピードが求められる時代ですから、何時も何かしら多忙感を感じている人も多いと思います。自分のペースを乱す『忙しさ』は誰に対しても望ましいものではありません。そんな忙しさは受身で漫然と耐え忍ぶだけでは改善されることは絶対にありません。少しでも忙しさから解放されたいなら、忙しさに対して積極的に取り組む意志を持ち行動する必要があります。それは今までの自分の時間の使い方を変えること=自分の考え方や行動を変えることに他なりません。いままでの自分を振り返り見直すことで、誰でも忙しさから解放されることはできるのです。

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

  • 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/11/16
  • メディア: 単行本
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1 忙しさのほとんどは自分のこだわりが作り出している

忙しい忙しいといっている人は、大抵は自分の中で物事が整理できていません。整理できていないがゆえに忙しさに対するアプローチが建設的でなく無駄が多いのです。不器用なのは自分を納得させる言い訳になっても、周りは納得しません。忙しいのは忙しい自分を変えないことに、こだわっているだけだからです。自分の考え方や行動を変えるだけで簡単に忙しさは消えていきます。仕事の手順、モノの配置、プレゼンテーションに至るまで合理的な動きにこだわっているならまだしも、自分勝手な理由をつけてアレコレこだわっている時点で忙しさは雪だるま式に増えて当然です。

2 こだわりを追求して得られるもの

ブラックな職場環境や家庭環境になるのは手段、手法にこだわり、忙しさを回避するための行動を自ら規制しているからに他なりません。忙しい自分に対してアプローチできないのは、いままでに縛られている証拠です。こだわりがもたらす偽りの忙しさは誰の利益にもなりません。こだわりを追求しても得られるものは自己満足だけです。そんな偽りの忙しさを、本当の忙しさに変えていくために必要なのは、なにより『こだわり』を取り除き、意識と行動を変える必要があるのです。変えることに対しての抵抗する理由は自分にしかありません。

3 忙しさを解放する3つの方法

まずは自分の一日の行動をすべて書き出して見ましょう。自分が感じている忙しさのタイプ(時間場所の集中分散)を把握し、それらの対応を見直してみるだけでも重複している部分やまとめて処理できる部分を見つけたりと、短縮できることが沢山在ることに気づくはずです。そもそも、やるに値するものなのか。やるにしても別の方法は無いのかといったところにまでアプローチできれば、忙しさから開放されることは間違いありません。こだわるなら「こだわらないこと」にこだわりましょう。どのような環境の変化にも耐えムリムダムラなく対応できるのは、こだわらないことが唯一の手段なのです。


★忙しさを開放するための3つの技

  • 1 ながら

一つのことに集中して取り組むことは重要です、ただ集中力を発揮しているときは忙しさなど感じませんので、忙しさを感じているときは煩雑なタスクを多数抱えているときです。そんな煩雑なタスクにおいてはやり方次第でいくらでもでも掛け持ちしながらできる部分はあります。簡単な例でメール確認しながら出勤したり、英会話を聞きながらジョギングしたり、洗濯機を回しながら料理をしたりと、重ねてできることは結構あるものです。『ながら』を探す癖をつけて機会がある度に実行すれば少しずつ忙しいと思っていた時間を削っていけます。

  • 2 ついで 

IT化が進んだとはいえ、何かをするときには場所という概念が常につきまといます。ですから、同じ場所や近くの場所ですることについては、全然別のことでもまとめて用事を済ませることで往復の導線にかかる負担を削ることができます。空間を行ったり来たりすることは結構な無駄です。自分のタスクを場所単位でくくりつけて、『ついで』を利用することで、移動という結構大きな無駄なコストを省くことができるのです。

  • 3 あいま

間には必ずスキマが生じてしまうものです。何もしていない時間はできるだけ少ない方が無駄は省けます。スキマ時間に、できるようなタスクは結構沢山あるものです。気になるニュースやブログの確認や、記事や英単語の記憶、仕事のスケジュール管理でも構いません。じっくり机の前に座ってしかできないことは今のご時勢ではもうほとんどありません。気になるものは常に自分の周りにおいておきましょう。そしていつでもどこでも、『あいま』を利用しましょう。


こだわると、見えるはずのものが見えなくなる。
深田純子