sadadadの読書日記

読書した本のまとめ、読後所感、考えたこと



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利他的に動くことにもメリットはあることを知っておいた方がいい理由

生物は何時でも何処でも競争を行っています。それは種の保存のために『生き残ること』を目的としているからです。つまり、現存する生物の性質を見てみれば、生き残るためのヒントが隠されているということです。生き残っている生物に共通して見られるのが、協調を重要視しているという点です。個の生存だけを最優先して競争を選んだ生物は、例外なく滅びの道を歩んでいます。極論すれば、最終的に生き残るためには、利他的に行動する必要があるということなのかもしれません。

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嫌われることを覚悟すれば本当に嫌われなくなる理由

誰にとっても嫌われることはあまり好ましいことではありません。しかしながら、考え方や思想がすべて同じになることはありえないため、誰かには必ず嫌われます。批判層からの建設的な批判に耳を傾けることは重要ですが、感情的な批判に安易に迎合すれば支持層から批判を受けます。双方に対して、いい顔をしようとしても、どっちつかずな状態を生み出し、結局双方から批判を受けることになります。あちらが立てばこちらが立たずで、嫌われないために動けば動くほど嫌われるのです。

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継続するために知っておくべき慣性の法則

当初は、やる気に溢れていても、勢い続かず途中で諦める。そんな自分を繰り返し嘆いている。そんな、継続できない自分を変えたいと思っている方にぜひ知っていただきたい法則があります。『慣性の法則』です。普段やっていないことを、いきなり始めても重さを感じ、始めたとしても軌道に乗らずに辛くなってしまうのは、この慣性の法則が働いてるからなのです。この慣性の法則を知り、上手に活用して、すぐにでも諦めてばかりいる自分に別れを告げてみませんか。

そろそろ本気で継続力をモノにする!

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1 LSDに学ぶ慣性の法則

LSDをご存知でしょうか。ロング・スロー・ディスタンスの頭文字を取ったスロージョギング法のことです。LSDはどんなに遅くとも『疲れない速度』で走りつづけなければなりません。この疲れない程度に一定のスピードを維持するという運動のやり方がポイントです。無理の無い速度を維持することで、巡航速度にのるまでの息切れを防止し、楽に軌道に乗せることができます。地道に続けることで身体自体が走ることに慣れてくればスタミナも向上しますし、疲れない速度自体も向上して、次のステップにも行くことができるようになるのです。

2 慣性の法則の作用、反作用

このLSDの考え方は走ることだけでなく仕事、勉強、遊びに至るまで様々な活動に応用できます。習慣化することで『やって当たり前』になってくれば、継続すること自体を苦に思うことはありません。むしろ、活動すること自体に楽しみを覚え、本格的な成長にも繋がっていくのです。慣性の法則は軌道にのった場合、ブレーキを踏む方にも抵抗力として働くのです。

3 慣性を維持するには環境が必要

しかしながら、慣性の法則を作用させるにも周囲にも合わせなければならない時もあります。急にアクセルを踏んだり、ブレーキを踏まされたりとペースを乱されることはままあることです。慣性の法則も乱されれば無駄に疲労が募り、継続することに水を挿すことにもなりかねません。ペースを少しでも維持するためには、周囲の環境を整備して、無駄にエネルギーをロスしないような環境を整える必要があるのです。

4 ゴールに向かって進むことは自分にしかできない

人間が成長するためには『自分が』継続した努力を重ねていくしかありません。そのためには、継続した成長を維持する最適なペースを『自分が』維持し続ける必要があるのです。慣性の法則を活用して、オーバーペースになることなく、足を止めることもなく常に自分をゴールに向かって継続した状態においている人こそが、より遠くのより高い目標にたどり着くことができるのだと思います。

毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史を作っていくんだよ
ドラえもん

毎日の忙しさから解放されるために知っておくべき3つのキーワード

何時も何かしら多忙感を感じている人も多いと思います。そんな『忙しさ』は誰に対しても望ましいものではありません。しかし、忙しさに対して受身になり、耐え忍び、誰かの救いを待っていても、望むように改善されることはほとんどありません。少しでも忙しさから解放されたいなら、忙しさに対して何らかの形で積極的に取り組む必要があります。では、どのように取り組めばいいのでしょうか。

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1 忙しさはどこで生まれているのか。

忙しいといっている人は、自分の中で物事が整理できていません。整理できていないがゆえに行為全般に無駄が多く建設的でないのです。また、手順、配置、コミュニケーションに至るまで、前例、周囲に縛られて忙しさを解消する行動を自ら規制し、建設的に取り組めていません。環境が変化してきているにもかかわらず、自分、そして過去、周囲等、『いままで通り』に依存し、こだわっている時点で忙しさは解消されることはないのです。

2 いままで通りを追求して得られるもの

忙しさが際限なく増えていくのは、目的達成することよりも、目的にいたる手段、手法にこだわっているからです。目的達成に必要のない忙しさは誰の利益にもなりません。こだわりを追求しても得られるものは自己満足だけだということを認識する必要があります。
偽りの忙しさは、本当の忙しさに変えていく必要があります。変えることに対しての抵抗する理由はどこにもありません。

3 忙しさを解放する3つの方法

偽りの忙しさを解消するには、行為を可視化することが必要です。そもそも、やるに値するものなのか。やるにしても別の方法はないのか。重複している部分やまとめて処理できる部分がないのか。スケジュールを見直してみるだけでも時間的に短縮できる部分があることに気づくはずです。自分が感じている忙しさは本物なのか。、こだわるなら目的達成のために「こだわらないこと」にこだわった方が建設的なのです。

★毎日の忙しさから解放されるために知っておくべき3つのキーワード

ながら

『ながら』を探す癖をつけて機会がある度に実行すれば少しずつ忙しいと思っていた時間を削っていけます。メール確認しながら出勤したり、英会話を聞きながらジョギングしたり、洗濯機を回しながら料理をしたりと、重ねてできることは実は結構あります。

ついで

自分のタスクを場所単位でくくりつけて、『ついで』を利用することで、移動という結構大きな無駄なコストを省くことができます。何かをするときには場所という概念が常につきまといます。違うタスクをまとめて用事を済ませることで導線の往復にかかる負担を削ることができます。

あいま

気になるニュースやブログの確認や、記事や英単語の記憶、仕事のスケジュール管理等、移動中や休憩中などの時間的な『あいま』を利用しましょう。時間には必ずスキマが生じてしまうものです。何もしていないスキマ時間に、収まるタスクは結構沢山あるものです。

こだわると、見えるはずのものが見えなくなる。
深田純子

誰も休めないのは誰のためにもならないと思う理由

自分だけ休んで迷惑をかけると申し訳ない。同僚のことを考えていない人の代わりなどしたくない。とりあえず休むなよ。これが休めない職場の典型例です。上司はコンプライアンス上、休めと言います。しかし同僚の相互監視が働いて自主規制せざるを得ない状況こそが休暇取得の一番の問題であることを認識する必要があります。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

1 休めない状況を維持するリスク

突然の受注の急増や欠勤に耐えられないような職場は、社内コンプライアンス上だけでなく、社外に対しても信頼を失う要因になります。仕事が継続的にオーバーロードしている状態を放置して、原因を個人の努力に帰着させ、現場だけに責任を転嫁しつづけるような考え方は、必ず破綻します。責任感の醸成という意味で現場を一時的には鍛えられるものの、精神の異常、上司への信頼の喪失、下克上、分離独立の可能性等、組織の内部から崩壊する要因にもなるからです。

2 休めない状況は競争力が低い

「休まず働くことこそは、競争を維持するために必要だ。」という人もいますがそれは大きな誤解です。パーキンソンの法則複雑さと重要性は、割り当てた時間の長さに比例する)にも在るとおり、やらなくても良い仕事を増刷し、非効率、非生産性を生み出すことにつながります。融通の利かない非効率な職場を生み出す結果にしかなりません。費やした労力(投資)に対する得られた成果(利益)は必ずイコール異常でなければ、競争力など維持向上できるはずもありません。

3 考え方が変えるだけで誰でも休むことはできる

自ら好んで、休まずに働くというのは自由ですが、それを他人に押し付けてしまっては、休めない我慢レースが始まり、無意味なデスマーチにしかなりません。労苦を共有してほしいと思う気持ちは、無言の『悪意』となって職場の雰囲気を悪くするだけです。個人の強い責任感と労働哲学に頼るのではなく、マネジメントを適切にして共存共栄の「お互い様」思想を導入し、組織として柔軟性のある体制を構築することこそが労働力の費用対効果を最大化す方法なのです。

正しい組織構造が成果をあげることを約束するわけではない。
しかし間違った構造は成果をあげられないことを約束する。
P.F.ドラッカー

偶然は準備のできていない人を助けない

真の釣り人は、釣れないからといってイライラすることはありません。手間暇かけて仕掛けを作り、何時間も水面を眺めながら魚がかかるのを待つことができます。すべきことをすべてやることに意識を集中させ、針に魚が喰いつくかどうかは運次第だ言い切ります。何故、そのように言い切ることができるのか、それは、『最も真剣に準備した人のところに幸運が訪れる』ことを知っているからです。


1 無理を通すには無駄な力が必要

釣りにおいて無理を通すことはできません。高級な竿を振り回して、エサをばら撒いても、狙いたい大物には引かれてしまうだけです。無理矢理を通そうとすれば、費用対効果や効率が下がり、疲労が蓄積し長続させることができません。無理には無駄な力を必要なのです。

2 待ち続けるのにも過度な力が必要

相手に対して過度の期待をもって接したとしても、自分の中で空回りするだけです。相手が自分の思い通りに動かない場合には常にイライラし、一挙手一投足に一喜一憂するのは非効率かつ建設的ではありません。こちらの問いかけに、相手がいつでも答えてくれるとは限りません。

3 身の回りのことも釣りと同様

これらのことは、なにも釣りに限ったことではありません。家族、学校、会社、サークルや集会等における付き合いにおいても同様です。人にはそれぞれの立場や考え方があります。自分を強く主張すればするほど、他人は引いていきますし、力でねじ伏せようとすればするほど、相手は感情的になり強く反発するのです。

4 大切なのは相手が心を開く準備すること

自分のできることも棚上げにして、他人にして欲しいことを要求しても受け入れてくれるはずもありません。自分のやりたいことを実現させるためには、相手に対して自分勝手な期待をしない。そして、無理をせず自分ができることを着々と進める以外ありません。そういった行為こそが、相手のことを考え思いやることに繋がり、閉ざされた心を開くのです(魚で言えば釣り上げることができるのです)。

5 最も真剣に準備した人のところに幸運が訪れる

自分のできる範囲のことに集中して取り組むことこそが自分のやりたいことを実現する最短距離です。できることを全てやったとしても受け入れてくれるかはわかりません。しかし、入念に準備しているとそうでない人を比較すれば、確率論でいっても結果は言わずもがなです。結論的には、最も真剣に準備した人のところに幸運が訪れることになるのです。

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宮本武蔵に学ぶ『究極の鍛錬法』

量が質に転化する法則は、物理学の世界では「相転移」と呼ばれています。これは、量的な変化が大きくなると、閾値(しきいち)を越えた瞬間に別の物質に変わることを指します。この法則は、何も物理学だけにおいてのみ作用する法則ではありません。普段の生活においても、学習の機会においても、この法則は適用できます。何もしてない人が成功することはありえないですが、コツコツ努力を続けている人が突然成功するのには訳があるのです。


五輪書 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ5)

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1 質よりも量を求めることで得られるもの

数をこなすことで得られるものは何なのでしょうか。それは、膨大な量の中でサンプリングの数が増えれば増えるほどに、その量の中である種の『流れ』を読み取ることが出来るようになることです。読みが効くようになれば、当然当たりも大きくなります。数をこなすことで得られる最大のメリットは『想定する力』なのです。

2 想定する力を活かすために

「トライ&エラー」を重ねれば想定する力を身につけることができます。どのように対応したらよいのかという、選択肢を事前に準備をすることができるようになりますし、緩急をつけて調整することもできるようになります。より上達すれば、時と場所を選んで価値そのものを変えるといったことも可能になります。量を重ねた人は『視える』のです。

3 量を追い求めるときに注意すべきこと

量を追い求める際には、注意すべきことがあります。ただ量をこなすのではなく、どのように量をこなすかということをを常に考えなければならないということです。悪い質のサンプルを重ねても、それは悪い癖をつけるだけで当然結果には結びつきません。当たらないやり方を繰り返しても当然当たらないのです。そのような時は一旦立ち止まり、サンプリングを変える必要があります。

4 達人は質を追い求め量を重ねる。

ああでもない、こうでもないと机上の空論で質にこだわる人は、質の高いものを生み出し続けることなどできません。小手先の技術で一時的に当たりを飛ばしても、それは表面を取り繕ったに過ぎないないからです。質の不足は本質的には量でしか補うことができません。量を追い求める人だけが本質に迫ることができるのです。

★ 量を質に転嫁させる究極の鍛錬法
1.まず出来るかどうかは置いておいてともかくやってみる。
2.失敗しても、しばらく続けてみる。
3.失敗の原因を突き止める。
4.どのようにすれば改善できるのかを考える。
5.考えたことをやってみる。
6.2に戻る。

量が質に転化したとしても、さらに量をこなし続けることで誰でも達人になることができます。ピカソも、エジソンも、マイケルジャクソンも皆、常人では到底考えられない量をこなしています。達人と呼ばれる域に達したとしてもさらに上を目指す、宮本武蔵はこう語っています。

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす
宮本武蔵