sadadadの読書日記

読書した本のまとめ、読後所感、考えたこと



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人に影響を受けやすい人が影響を与えられる人になるためにすべきこと

世の中には「影響を受けやすい人」がいます。読んだ本や、付き合う人によって、価値観や考え方も、コロコロと変わる。なぜ、強く影響を受けるのでしょうか。それはミラーニューロンが関係していると言われています。ミラーニューロンは、「共感細胞」や「物マネ細胞」とも呼ばれています。目の前で起きたことを自分の頭の中で繰り返したり、順を追って理解せずとも大枠で理解したり、相手の気持ちを汲み取ったりするのに重要な役割を果たしており、他人からの影響を自分のものとして感じているのはこのミラーニューロンが大きく影響しているのです。

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継続するために知っておくべき慣性の法則

当初は、やる気に溢れていても、勢い続かず途中で諦める。そんな自分を繰り返し嘆いている。そんな、継続できない自分を変えたいと思っている方にぜひ知っていただきたい法則があります。『慣性の法則』です。普段やっていないことを、いきなり始めても重さを感じ、始めたとしても軌道に乗らずに辛くなってしまうのは、この慣性の法則が働いてるからなのです。この慣性の法則を知り、上手に活用して、すぐにでも諦めてばかりいる自分に別れを告げてみませんか。

そろそろ本気で継続力をモノにする!

そろそろ本気で継続力をモノにする!

1 LSDに学ぶ慣性の法則

LSDをご存知でしょうか。ロング・スロー・ディスタンスの頭文字を取ったスロージョギング法のことです。LSDはどんなに遅くとも『疲れない速度』で走りつづけなければなりません。この疲れない程度に一定のスピードを維持するという運動のやり方がポイントです。無理の無い速度を維持することで、巡航速度にのるまでの息切れを防止し、楽に軌道に乗せることができます。地道に続けることで身体自体が走ることに慣れてくればスタミナも向上しますし、疲れない速度自体も向上して、次のステップにも行くことができるようになるのです。

2 慣性の法則の作用、反作用

このLSDの考え方は走ることだけでなく仕事、勉強、遊びに至るまで様々な活動に応用できます。習慣化することで『やって当たり前』になってくれば、継続すること自体を苦に思うことはありません。むしろ、活動すること自体に楽しみを覚え、本格的な成長にも繋がっていくのです。慣性の法則は軌道にのった場合、ブレーキを踏む方にも抵抗力として働くのです。

3 慣性を維持するには環境が必要

しかしながら、慣性の法則を作用させるにも周囲にも合わせなければならない時もあります。急にアクセルを踏んだり、ブレーキを踏まされたりとペースを乱されることはままあることです。慣性の法則も乱されれば無駄に疲労が募り、継続することに水を挿すことにもなりかねません。ペースを少しでも維持するためには、周囲の環境を整備して、無駄にエネルギーをロスしないような環境を整える必要があるのです。

4 ゴールに向かって進むことは自分にしかできない

人間が成長するためには『自分が』継続した努力を重ねていくしかありません。そのためには、継続した成長を維持する最適なペースを『自分が』維持し続ける必要があるのです。慣性の法則を活用して、オーバーペースになることなく、足を止めることもなく常に自分をゴールに向かって継続した状態においている人こそが、より遠くのより高い目標にたどり着くことができるのだと思います。

毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史を作っていくんだよ
ドラえもん

使える「学力」とは何かを本気で考えたフィンランド教育

フィンランドは緯度が高く人口も資源も乏しい国です。生き残るためには個々の能力と資質を高めて一人当たりの生産性をあげるしかありません。ですから、世界でも通用する普遍的な教育がなされています。教育の基本としているのが、専門的な力の追求です。そして、その専門的な力を上手に表現するプレゼンテーション力、合理性を与える論理力、有利に交渉するコミュニケーション能力等も、重要視されています。世界で活躍しなくとも今後ボーダーレス、グローバルな世界が進むにつれて、普遍性の高い能力はより求められることになることは間違いありません。フィンランド教育制度から学ぶところは沢山あると思います。


受けてみたフィンランドの教育

受けてみたフィンランドの教育

1 学校は「勉強だけ」するところである

フィンランドでは学校は「勉強だけ」する場所であることが徹底されています。教育者も生徒も学業に専念することができますし、勉強に対してのみ意識を集中させることで教育効果を高めることができます。日本のように友達関係、上下関係、躾や道徳など、あれこれ多機能を求める教育は、学業以外のことも考慮しなければなりませんので、教育効果は下がり、多くの無駄が生じています。

2 義務教育にも留年がある

ご存知のとおりフィンランドでは学費が無料です。留年しても家計を圧迫しません。受験も無いためマイペースで勉強が出来ますが、卒業までに厳しいテストが多く待ち受けています。そして、基準に達していなければ義務教育でも留年があり、段階を踏まずに進級しても、時間を無駄に過ごすことになるという考え方が徹底されています。『知るは一時の恥、知らぬは一生の恥』、日本のように進級させて落ちこぼれを放置する仕組みは存在しません。

3 すぐに進学しない

進学はあくまで選択枝の一つとしていつでも用意されています。会社に勤めたり、世界を旅したり、軍隊に入ったりと進学以外の社会経験も学びのために必要な要素として捉えており、クロスオーバーな環境が用意されています。何のために大学にいって学ぶのかを見つけてから進学を決めるほうが学習意欲が高く、卒業生の質も高くなるのは当然です。日本のように大学に入ってからウロウロするようなことはありません。

4 同じ答えを求めない

テストは基本的に論述です。『何時代に誰が何をしたか』といった表面的知識ではなく、『当時の武将はなぜそのタイミングでその戦術を選択したのか』という深層的な知恵を身につけさせて、『意見』を書く能力が強く求められます。フィンランドでは、知識を『自分の考え』としてまとめて、他人に伝え、議論するまでをワンストップで行えなければ意味がないと考えられています。日本のように全員に同じ答えを強要し、同じ答えが出ることに正解をつけるようなこととは間逆の考え方です。


教育の目的は各人が教育を継続できるようにすることである。
デュ-イ

黄色いおじさんから学ぶジョージの育て方

世の中、「やる気がない」、「たるんでいる」、「気合いが足りない」などなど、失敗すれば数々の叱責を受けます。しかしながら失敗は叱責されることで、減らすことができるのでしょうか。むしろ叱責を受け、失敗しないように注意しようとすればするほどに緊張し、硬くなり、より失敗を誘発する、また失敗そのものを恐れて保守的になり挑戦をしなくなると考える事もできます。この世の中で、ミスしない人はいません。どんなベテランであっても油断すればいつでも失敗する可能性があります。本当に失敗しなくなるためにはどのようにすればいいのか。それは、黄色い帽子のおじさんが教えてくれます。

おさるのジョージ(4冊セット) 第1集

おさるのジョージ(4冊セット) 第1集

1 絶対に怒らない

怒ると感情が先走り、的確に物事を捉えることができなくなります。そして、自分の感情をぶつけても相手に自主的な改善を求めるだけであり、それはまず図られることはありません。本当に失敗した原因を分析するにあたって感情はむしろ不要です。考えるべきは、次に失敗しないようにするために、『自分が』なにをするかであり、『相手に』何を自覚させるかです。

2 改善策を提案する

冷静になり詳しく観察して、何故失敗したのかを様々な側面から分析していくと、失敗はその人個人的な問題に起因するものと、それ以外の要因が複雑に絡み合っていることが分かります。失敗しやすい環境の中で、個人的に責めるのはナンセンスです。まずは、失敗しにくい環境作りから行い、改善を図っていかなければ、同じようなミスを様々な人が繰り返すことになります。その次に、個人的なエラーを起こす要因についてそれぞれフォローしていく必要があるのだと思います。

3 すぐには直らない

指摘すれば、次には必ずミスを起こさないなどということは絶対にありません。人間がミスを起こす要因は、その人の特性や習慣が引き起こしているものが多く、これは改善するにはかなりの時間を要します。性格を180度変えることなど不可能に近いので、ここに注力することはあまり賢いとはいえません。注力すべきは、特性や習慣をフォローする仕組みの導入であり、行動基準にそって動くように誘導するのが建設的といえます。

4 初めから完璧を求めない

成長曲線では、当初は緩やかな上昇軌道を描きます。ほとんど変化の無い状態にイライラするかもしれません。しかしながら、曲線の終盤になれば飛躍的に上昇を始めます。大切なのは、延びる時期まで辛抱強く『待つ』ということです。失敗を繰り返しても、成長曲線から外れなければいずれ花開きます。初めから完璧を求めず、失敗をすることが「あたりまえ」であるぐらいの気持ちで見守ってやることが大切なのだと思います。

5 なにより愛情をもつ

黄色い帽子のおじさんは、ジョージことを誰よりも考えています。そして、何よりジョージのを愛しています。愛情をもって育てれば、おさるでも絵はかけるようになり、自転車をこげるようになり、歌が歌えるようになるのです。ジョージの成長は、黄色い帽子のおじさんが持つ愛情によって無限に育まれているのだと思います。

教育で大切なのは「詰め込む」ことではなく、「引き出す」ことである。
船井幸雄

のび太を成長させたドラえもん式教育法

子供の頃、ドラえもんを見ていて不思議に思ったことがあります。なぜ、ドラえもんが頭が良くない怠け者なのび太を、成長させることが出来たのかです。ドラえもんに頼るばかりで自分では何もせず、毎日をダラダラと過ごすのび太が生まれ変わるターニングポイントはどこにあったのでしょうか。今更ながら、思い起こして見直してみると、ドラえもんが行っていたことは、まさに伸ばす『教育』の原点だったのだと思います。

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桑田真澄が語る、知っておきたい教えるときの5つのポイント

年齢を重ねるほど経験や知識は増えます。それらを自分のために使うことはもちろんのこと、手が回らなくて手伝ってもらう時、子供や部下を持った時、そして第一線を離れる時など、人間生きていれば必ず「教えるとき」が出くわします。つまり、教えることは「続けていくため」に欠かすことができないものなのです。しかし、日常的に教えている人でも、『上手に』教えることは難しいものです。年長者としての責務として、教えるときに気をつけるポイントについて知っておくべき5つのポイントをまとめました。

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教わる技術から教わること - 教わるための5つの技術

今や、書籍やネットを使えば、様々な事が勉強できる環境になりました。しかしながら、学ぶためのネタにおいて過去と比較にならない程度に増えていますが、それを噛み砕いて伝える人=教える人が不足しています。時代は変わっているのですが学校の教師が教えることは相変わらず変わりませんし、社会に必要なことを教える人はそれぞれの仕事に邁進して教える側に回ってきません。そういった人から、学ぶためには教わるための技術が必要になるのです。

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