モヤモヤしている自分にイライラしているときに考えるべきこと
したいことが出来なくてイライラしている人は多いと思います。時間がない、お金がない、知識や技術がない等、それなりの理由はいくらでも見つかるのですが、問題の核心はそこにありません。したいことが明確に見えない、見ていないことが一番の問題なのです。したいことが漠然としていてモヤモヤした状態のまま放置されていれば、したいことに対する手段も当然曖昧になります。考えるべきは、いかにして『したいことを自分の中で具現化できるか』なのです。
- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/12/17
- メディア: 新書
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1 まずは表現方法をさがすこと
したいことを具現化させるためには、『漠然とした何か』を形にする必要があります。その形にするために必要なのが言葉、文字、絵画、踊り、音楽など様々な表現方法なのです。表現方法が稚拙であれば、いつまでもモヤモヤした状態が続きますし、自分に合わない表現方法では上手く表現できずに、余計にフラストレーションも貯まります。そんなフラストレーションを爆発させてしまえば周囲に迷惑を掛けるだけで、余計に理解されなくなるだけです。
2 表現力は目的を明確にする
表現できないがために孤独感や疎外感を感じて他人を拒絶したりしても、結局自分の為にもなりません。考えるべきは、できるだけ早く自分にあった表現方法を探し、それを修得することです。昔と比べてそれらの表現方法は体系化されてまとめられています。まずすべきことは、それらの沢山ある表現方法から自分に合った方法を探し、試してみることです。想いを上手く表現できる手法を身に付けることで、自分の中のしたいことも明確になりますし、他人にうまく伝えることで数々の共感、賛同、批判、評価等を得られたなら、『自分がしたいこと』と『他人が望んでいること』の差を感じることができるようにもなります。そこまでいけばモヤモヤした霧は晴れ、イライラすることも無くなると思います。
3 何でも表現しなければ具現化することはできない
うまく自分を表現できる方法を手に入れれば、何事に対しても積極的に取り組んでいけるようになります。そんな表現方法は磨けば磨くほど具現化する力が付いてきます。行動を移せるぐらい具現化することができれば、したいことは実現したも同然です。「何か」をうまく表現できれば、したいことに出会った時点で、その「何か」は明確にすることができ、実現に向かって走り始めることができるようになります。自分にあった表現方法ををまだ手に入れてないと思う人は、今からでも遅くはありません。表現方法を探しに出かけましょう。表現方法さえ手に入れることができれば、誰もが何らかの「表現者」になれることは間違いありません。
問題をうまく表現できれば、問題は半ば解決されている。
チャールズ・ケタリング