sadadadの読書日記

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のび太を成長させたドラえもん式教育法

子供の頃、ドラえもんを見ていて不思議に思ったことがあります。なぜ、ドラえもんが頭が良くない怠け者なのび太を、成長させることが出来たのかです。ドラえもんに頼るばかりで自分では何もせず、毎日をダラダラと過ごすのび太が生まれ変わるターニングポイントはどこにあったのでしょうか。今更ながら、思い起こして見直してみると、ドラえもんが行っていたことは、まさに伸ばす『教育』の原点だったのだと思います。



ドラことば心に響くドラえもん名言集

ドラことば心に響くドラえもん名言集

ドラえもんは受身

ゆっくり着実にのび太を成長させたドラえもんの教育法は、のび太が自分から『夢や目標に失わない』ように、そして『寄り添いながら促している』ところにポイントがあります。ドラえもんは、のび太に対して基本的に自ら手をさしのべるようなスタンスをとっていません。常に受身のスタンスで、のび太の動きを見ながら、甘えたときには突き放し、冷たい言葉を掛け、反対に頑張っているときには甘えさせてみたり、温かい言葉を投げかけtたりと、のび太の動きを常に近い位置で観察し、叱咤激励する存在に徹しています。

ドラえもんの言葉

ドラえもんはのび太に対して、要所要所で厳しくも温かい言葉を投げかけています。この言葉が、知らず知らずのうちに、のび太の中に染み込んで、意識となり、やがて具現化し、成長に結びついたのだと思います。教育とは『しっかりと見守ること、そして言葉を投げかけること』ということをドラえもんは教えてくれています。藤子不二雄先生が、ドラえもんを通じて語らせた心に響く言葉はのび太の心だけでなく私達の心も動かしてくれます。

☆ 心に響くドラえもんの言葉
「意地悪されるたびに 親切にしてやったら どうだろう」
「他人にできて、君だけに できないなんてこと あるもんか」
「いっぺんでいいから 本気で悩んでみろ」
「毎日の 小さな積み重ねが 歴史を作っていくんだよ」
「人にばかり頼っていては いつまでたっても 一人前になれないぞ」
「どっちも自分が正しいと思っているよ 戦争なんてそんなものだよ」
「過ぎ去った時間は もう二度と帰ってはこないんだ」
「悩んでいるなら 一つでもやりなよ」
「何にもしないで いきなり偉くなれると思うのかい」

(抜粋 ドラことば 心に響くドラえもん名言集)

のび太の成長

「さようなら、ドラえもん」の巻では、のび太がジャイアンに勝つ場面があります。この巻では、のび太には絶対にジャイアンに負けられない理由がありました。ドラえもんが未来に帰ることになっていたからです。『ドラえもんがいなくても大丈夫な自分を見せるんだ』とのび太は自分に言い聞かせてジャイアンに挑みます。

「ぼくだけの力で、きみに勝たないとドラえもんが安心して・・・、帰れないんだ!」

のび太はドラえもんのために、どんなに殴られても必死に食い下がり忍耐だけでジャイアンを退けました。勝ちはしましたがボロボロの、のび太がうれしそうにドラえもんに話します。

「みたろ、ドラえもん。勝ったんだよ。ぼくひとりで・・・。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん

この言葉を聞いて涙を流すドラえもんは、のび太の成長を確信したと思います。

のび太を変えたのはドラえもんの言葉

ドラえもんは何より、のび太の成長を考えていたのだと思います。そして、のび太に「自律を促す言葉」を投げかけ続けていたのだと思います。どのような言葉でも沢山聞けば、潜在意識の中に埋め込まれていきます。繰り返される言葉は心に与える影響は大きく、良い言葉は、事あるごとに、自らを内側から支えてくれます。反対もまたしかりです。つまり、のび太が成長したのは、のび太の事をを思うドラえもんの『言葉』が積み重なった結果なのです。

言葉に気をつけなさい。言葉が意識を変え、意識が行動を変え、行動が性格を変え、性格は人格を変え、人格は人生を変える。マザー・テレサ

追記 のび太はドラえもんを作っていないとの指摘を受けまして一部修正を加えました。誤解された方に対し、ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。この場を借りて謝罪致します。