為末大が語る自己分析しても何も出てこない人へ伝えたいこと
自己分析で悩んでいる人も多いと思います。悩んだあげくに、自分勝手な願望でハリボテを作り始めしまう人もいます。ああでもないこうでもないとハリボテを作ることは楽しいものですが、自分をありもしないハリボテで塗り固めてしまっては、ハリボテを繕う負担の重さに押しつぶされることになりかねません。そんな、かわいそうな人にならないためにも自己分析のやり方について知っておきたいものです。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/02/17
- メディア: 新書
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1 自己分析には目的が必要
自己分析を行うためには「何のために」という目的が必要です。「何のために」に対して、どのくらい自分が適応しているか、そして貢献できるかを知ることが自己分析する目的なのです。間違えてはならないのが、「何のために」に自分を併せることではありません。「何のために」に無理やり自分を合わせれば無理が生じますし、「何のために」がなければ無限に膨らむ自分勝手な妄想に振り回されることになります。自己分析は、自分の考え方、価値観、行動特性等の特徴を探り、適性のある場所を探すために行うのです。
2 自己分析には他人が必要
人は基本的に自分に都合の良いように事実を捉えがちです。強みを自惚れたり、弱みを深層心理に隠したりと、気付かないというより気付けないことが多いのです。だからこそ、隣にいる人に自分を率直に評価して貰うことが重要です。近くにいる人は言いにくいこともあるかもしれませんので第3者の立場にいる人、指導する立場にいる人、信頼できる人などいろいろな視点で自分を立体的に分析することで自分が気付いていない自分を見つけることができるようになります。他人からの印象は、客観的に自分を知る上で欠かせない情報です。
3 自己分析はみんなのために必要
自己分析をしていくと、何もできない自分に自信が持てなくなる人もいると思います。しかし、それは心配には及びません。そもそも足りないものは自分だけで補わなければならない理由はどこにもありません。世の中は支え合いでできています。できなければ他の人に補って貰えばいいのです。そんな、足りない部分を埋めたり、強みを生かしたりしながら総合的に組み合わせるためにこそ自己分析は行われるべきなのだと思います。自己分析をするのは、自分のためであり、他人のためであり、みんなのためでもあるのです。
知りたくない自分を知り、認めたくない自分を認めるのが、自分探しの本質
為末大