本当に安心する場所を作るためにすべきこと
昔の時代のロールプレイングゲームは、敵を倒して経験値を稼ぎ、稼いだお金で装備を揃えてボスを倒すという体力勝負の単純なものでした。最近では各種の属性や耐性などの体力以外の要素が盛り込まれ、いかに相手の力を押さえ込み、自分の力をフル活用できるかという知恵を活かした戦略が求められるようになりました。しかも、次々に環境が変化していく広がりのある世界観も設定されています。これは、これで面白さはあるのですが、逆に選択肢が増えた分、アレコレ考える負担も増えて来ています。これは現実の世界においても同じ事が言えると思います。
ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか (ディスカヴァー携書)
- 作者: 青木高夫
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/12/20
- メディア: 新書
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1 誰かに求めている時点で安心は手に入っていないのと同じ
現在は以前に比べて環境の変化が起こりやすくなっています。環境が変われば、いままでがすべてひっくり返ります。安心安定を求めて、環境の変化に異論を唱えたり、抵抗したりして、受け入れないのは勝手ですが、その都合を理解してくれる気前のいい人はいません。あり得ない、無理だ、できないと、あきらめて、座して待つのは建設的でないことだけは確かです。確かに、体力勝負のシンプルな世界で環境が変われば、その時点で勝負は決まります。しかし、体力以外に勝負を左右する要素があれば、それらを活用することで勝機を見出すことができるはずです。加えて、自分の得意な領域に引きずり込めば、どんなに強い相手でもハメ込み、あわよくば勝つこともできるはずなのです。
2 必要なのは、いままでに依存しない自分
環境は常に変わりますので、環境の変化に怯えて縮こまっていても失うものはあっても得るものはありません。考えられないイレギュラーが起こったとき、守りに入っていては動きが鈍くなるだけです。むしろ、環境など変わって当然という考えを持っていた方が腰も軽くなるはずです。イザというときに動ける自分を作るためには、機敏に対応するフットワークの軽さはもちろんのこと、いままでの環境に適したフォームを捨てて、新しいフォームを受け入れる柔軟性がなければなりません。それができるのは、いままでの環境に依存しない自分を作りあげることしかないのだと思います。
3 安心を自ら作れる人しか安心になれない
確かに、いままでの努力が無効化される環境が来るかもしれません。それでもなお体力、知力を振り絞り戦うことができるのは、いろいろな問題に体当たりしてきた自分の経験しかありません。何かに取り組んだ時間はけっして自分を裏切りません。蓄積された色々な知識や技術は経験値として血肉となり、自らを支える基礎になっているはずです。安定した基盤を作るためには、自分のできることを増やし、すべきことをしていくしかありません。アンフェアな状況でもフェアに戦える知恵を力を磨きましょう。それこそが本当に心の底から安心するための王道です。
僕一人の力できみに勝たないと・・・ ドラえもんが安心して帰れないんだ
のび太