探すべきは、できない理由ではなく、自分に不足しているもの
どんなことでも『〜があればできる』という人は沢山います。潤沢な資金があればできる、優秀な人材がいればできる、専門的な技術があればできる等、いわゆる『前提条件』は探せば探すほど無限に出てきます。しかし、ほとんどの場合、何をするにしても満足のいく条件を揃えることは絶対に出来ません。できない理由を探すのは簡単ですし、見つけてしまえばその時点で理由が言い訳に変わり思考を停止させます。言い訳で自分を納得させても、本当の自分に嘘はつけません。やらなかったことに対する後悔は心の中で膨らみ続けます。『〜があればできる』を言い始めれば、言い訳を重ね続けた実績と後悔しか残らないのです。
- 作者: 木村俊昭
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2010/01/13
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1 言い訳を続ける人の末路
あれがないこれがないと嘆き、無いものねだりをしている時間は何も生み出しません。そして言い訳でしか自分を肯定できないようになれば、何に対しても拒否、拒絶反応を示すようになります。自分の殻に閉じこもり、何でもかんでも周りのせいにし始めます。できない理由が自分以外にあると本気で信じ込んでしまうのです。そのうち限度を超えれば、精神を病み、顔も暗くなり、体調も狂い始め、問題とは関係の無い過激で陰気な行動をしはじめるようになります。
2 言い訳をしないために考えるべきこと
問題は基本的に複雑に絡み合っています。しかもその絡み合ってる要素が構造の問題であったり、風習や慣習であったり、思い込みの問題であったりと一筋縄ではいかないものばかりです。しかし、その問題は解きにくいということはありますが、絶対に解けないことはありません。どんな難しい問題でも、問題を作ったのは人なのですから、解けないはずが無いのです。複雑であればあるほど解決に労力は必要ですが、一つ一つ解きほぐしていけば個々の問題を浮き彫りにすることができます。大切なのはその労力を惜しまないということに尽きるのです。
3 『やる気があれば何でもできる』を信じなければ何も出来ない
ただ問題を作った人よりも、より高い広い視点で望まなければその問題は解くことができないことは確かです。そのために必要な想像力、企画力、実行力等などは解決できるレベルにまで向上させなければなりません。結局、その努力をするかしないかだけなのです。そして、その努力を支えるのが、『やる気』に他ならないのです。自分を含めて問題を解決して救われる人のために、いかにしたら出来るかを考え抜き、邁進するためには信念しか原動力になりません。
4 探すべきは、できない理由ではなく、自分に不足しているもの
どんなことでも、始めるのに遅すぎると言うことはありません。探すべきは、できない理由ではなく、自分に不足しているものです。不足しているものは今から作れば良いのです。そういった行為には必ず意味があります。一度動き始めれば、様々な問題解決に向かう途中で得られるものは沢山あります。壁は高ければ高いほど、厚ければ厚いほど乗りこえたとき得られるものは大きく、心地よいことだけは間違いありません。
やったことは、例え失敗しても、20年後には、笑い話にできる。
しかし、やらなかったことは、20年後には、後悔するだけだ。
マーク・トウェイン