sadadadの読書日記

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フェースブックで学ぶ『使える人脈は作るものではなく作られるもの』

人脈がなければ仕事ができないと思うのも間違いです。人脈を探して、維持するために駈けずり回ることにあまり意味はありません。確かに顔見知りかそうでないかは、仕事のスタートラインに立つときの障壁を下げる効果はあるかもしれませんが、ただそれだけに過ぎません。仕事の内容は顔見知りであることは関係ありません。むしろ顔見知りであるからこそ、事前にその人間が信頼が寄せられるかどうかが事前に見えてしまっている分、自分自身に能力、魅力がなければいくら顔見知りを沢山つくってもあまり意味はないのです。『人脈を作ること』にはあまり意味がないのです。

人を動かす 新装版

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1 人脈は『作る』必要があるのか

人脈とは関係であり、関係は自分だけが作っているわけではありません。相手が必ず存在するのです。ですから自分にとって有用な人脈でも、相手にとっては無用の人脈というものも有り得ます。「顔が広い」というのは一見にいいことのように見えますが、厚顔無恥を晒しているとも言えるのです。相手側からしてみれば、厚顔無恥な人に人脈を頼られて近寄られることはあまり気持ちのいいものではありません。そんな行為を繰り返していれば相手側は必然的に疎遠になっていきます。それを追いかけるようにして人脈を求めても相手は逃げる一方ですし、そのような努力にあまり意味はないのです。結局、有る程度相手に対しても貢献できる自分が育っていなければ、人脈を作るメリットは相手側にはないのです。

2 本当に人脈は必然的に残る

そもそも力量が伴っていなければ関係を維持するだけで精一杯になります。必要な人脈を維持することに負担を感じているなら、自分の能力不足を疑った方がいいです。人脈を広げるために顔を晒す努力をする暇があれば、腕を磨いてより出来る人間になることの方が有効なことは間違いありません。使えない自分をアピールしている時間は無駄ですし、体裁だけの繕った関係を保ってもそれは本当の人脈とはいえません。真に必要なのは、鍛え上げた自分を評価してくれた人脈であり、次のステージへのステップをともに歩む人脈であり、厳しいときでも踏みとどまって叱咤激励を飛ばしてくれる人脈です。そういった人脈を多くもっている人ほどより広い、より太い人脈ができていくのだと思います。

3 見返りを求めない関係

ITが発達したとはいえ人間の活動には物理的な制限も伴いますのでメンテナンスできる人間関係も限られています。しかし、人脈に必要性だけを求めれば息苦しい関係だけになってしまいますし。面白い、楽しい、好きだからというような、シンプルな動機で人脈を作っても自分に負担にならない程度なら増やしていくに越したことありません。人脈に『何か』を期待しないと考えるとお互い気が楽になります。そんな関係なら自分も相手もすり減らすこともありませんし、不都合が起こったとしても自分自身が納得できるのでお互いに重荷になりません。そういった人脈が人生にも幅を持たせることができ、楽しい関係を作ることができるのだと思います。



あなたは奴隷なのか? では、あなたは友になることができない。
あなたは専制君主なのか? では、あなたは友を持つことができない。
フリードリヒ・ニーチェ