sadadadの読書日記

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依存に打ち克つためにすべきこと

人間は誰でも多かれ少なかれ何かに依存して生きています。そんな依存の対象となるものは趣味趣向、金銭、人間関係など、人それぞれ異なります。現在アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存、ゲーム依存、ケータイ依存など様々な依存症が存在しています。依存はそれ自身が問題ではありませんが、自分の中でコントロールを失ってしまう時に大きな問題になります。つまり、依存に対して自立心を失ってしまうことが問題なのです。依存症が進行すると、対象に異常に執着し、対象以外の部分を軽視、蔑視することを厭わなくなります。対象を絶対視して歯止めが利かなくなることで様々なトラブルを引き起こすのです。

二重洗脳―依存症の謎を解く

二重洗脳―依存症の謎を解く

1 依存症のメカニズム

人は自分にとって好ましい行動をとった時、脳内に興奮作用を引き起こすドーパミンが分泌されます。好きなことをした時は楽しくなるのはこのためです。通常ならばこの分泌には一定の抑制力が働き、有る程度で飽きるように設計されています。ですので、対象に固執してその他に影響するような所までは行きません。しかし、ストレスや疲れ、また射幸性を煽られるような環境において脳内のバランスが崩れている場合、ドーパミンが過剰分泌されてしまうのです。この過剰分泌という依存を引き金を引いてしまうと、いわゆる依存症が始まります。すると脳が常に依存対象を求めてしまうようになり、延々と同じ依存行動を繰り返すようになってしまうのです。

2 依存症から抜け出すために

一度依存症が進行してしまうと、抜け出すのに大変な苦労を伴います。ドーパミンの分泌は生体反応ですから、やめることに対して激しい抵抗が出てきます。そんな依存症から抜け出すためには、まず自分が依存症であることを認識すること、そして依存症が引き起こしている周囲への影響を知ることです。併せてストレスや疲れなどの脳内のバランスを崩すような環境を排除することです。かわいそうな自分を慰めるために不平不満をこぼし、言い訳をし、嫌なことを忘れられて興奮できるという「逃げ場」を求める行動をやめるために、環境を改善することです。依存のスパイラルから脱するためにはまず『自分を知ること』、『周囲を見ること』、そして『環境を変えること』です。

3 依存は自律心で補える

依存症は自分ではなく他に多くを求めがちになります。他に多くを求めて自律することを放棄してしまっては永遠に依存を解決することはできません。立ち直るためには、自分自身に求めるところを、少しずつでもいいので根気強く増やしていくことです。自律心が増してくれば、依存対象が無くともやっていけるといった自信もでてきますし、不安に打ち克ち情緒も安定しはじめます。不都合なことにも向き合って隠さずに他人に対しても自分に対しても正直になることができるようになります。自分に完全に主導権をとりもどせれば逆に依存対象すら自分の中でコントロールできるようになります。

4 依存に至る道はどこにでもある

一人で現実に向き合っていくにはあまりに厳しい社会です。厳しい現実に耐えられないときは、誰にでもあります。そんなとき後ろを向いて依存対象に逃げ込むのではなく、後ろを支えてくれる家族、友人、仲間に頼りましょう。そして、しばらく休養しましょう。落ち着いたらまた自分の足で前を向いて歩み始めればいいのです。支えになってくれる人がいないなら自分から率先して支えになっていきましょう。依存に対する対処には自律した行動が一番効果的です。信頼されている人は自分から信頼することを知っています。大切なのは依存になってからの脱却よりも依存に至る道を塞ぐ環境を自律的につくっていくことです。


依存するのは、未だに過去への判断を抜け出していないから。
C・チャップリン


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