整理された環境は合理性を好む
他人には雑然としたように見えても自分にとって使いやすい環境であるならばそれは整理がなされているということです。整理の目的はあくまでも動きやすい環境を作ることであるべきです。ただ、殆どの人がその事実を無視して見た目をキレイにすることを整理と勘違いするからまたすぐに散らかってしまい、やっても意味が無いといったことになるのです。自分にとって使いやすい心地よい環境であるならばそれを維持しようとするインセンティブが働くはずです。整理されているメリットが大きければ大きいほど、部屋は片付いていきます。
- 作者: デビッド・アレン,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1 もったいないはもったいなくない
片付けられない人は捨てることに対して罪悪感を覚えることが多く、使う可能性を過大に考えている可能性が高いそうです。可能性の話を持ち出すと1%でも可能性があるものならとっておく必要が出てきます。押入れや倉庫などのバックヤードに余裕が有る人はいいかもしれませんが、狭い日本の家屋にモノが大量に溢れかえる状況はあまり褒められたものではありません。緊急で捨てられないモノが必要になることなど殆どありません。押入れを探すよりも近くのお店に走るか、ネットで注文した方が速い場合もあります。手に入れるための代替手段が多数存在するならそれは『今は』不用品です。捨てましょう。
2 家の中を片つけるために考えるべき3つのこと
- 1 捨てる
整理整頓には収納場所の関係から捨てることを要求します。まず最初にやるべきことは『捨てること』です。持ち物を減らすためには不用品を捨てれば良いわけですが『捨てたくないもの』を決めてしまった方がいいと思います。『捨てたくないもの』が決まれば後は、わき目も振らずに一目散に捨てていきましょう。大事なものと不用品が選別されていることで安心して捨てることができます。
- 2 整理する
整理は『自分にとって』適切なモノを『自分にとって』適切な位置に置くことです。適切なモノは整理して残ったモノですし、適切な位置はそのモノを使用する頻度と場所で決まります。当然ながら置くためにはスペースが必要です。そのスペースを入れ替えるという作業が整頓です。物を使う場所と置いてある位置が遠ければ遠いほど動線が伸びますしロスがでます。これをできるだけ短くするように整頓を行うことができるのは実は自分だけだったりします。整理整頓は個人によって異なるのです。
- 3 いいものを買う
適切なモノは常に古くなります。世の中にはどんどんいいものが出来てきています。変わらない価値もありますが、変わる価値もあります。それを入れ替えていくことを厭わないことが大切です。手間を省ける、スペースが削減できる、多機能であるものならば、躊躇なく現在のモノと入れ替えていきましょう。そうすることで、ますます効率よく便利な生活をすることができることになります。
3 整理された環境は合理性を好む
整理整頓が体に染み付いてくれば、極めて合理的に行動できるようになります。家庭だけでなく仕事場でもスピーディーに動ける環境があれば成果は徐々に顕在化していくことだと思います。整理整頓の目的は動きやすい環境を作ることです。そして動きやすい環境が自分を活躍させる土台になることは間違いありません。
多くの言葉で少しを語るのではなく、少しの言葉で多くを語りなさい。
ピタゴラス
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