sadadadの読書日記

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利他的に動くことにもメリットはあることを知っておいた方がいい理由

生物は何時でも何処でも競争を行っています。それは種の保存のために『生き残ること』を目的としているからです。つまり、現存する生物の性質を見てみれば、生き残るためのヒントが隠されているということです。生き残っている生物に共通して見られるのが、協調を重要視しているという点です。個の生存だけを最優先して競争を選んだ生物は、例外なく滅びの道を歩んでいます。極論すれば、最終的に生き残るためには、利他的に行動する必要があるということなのかもしれません。



残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

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1 利己的な行動が生む結果

利己的な行動をする人達が集まれば、それぞれが私的利益のみを追求しはじめます。権利を主張していがみ合い、他の誰も信用もせず、挙句には争いまで発展し、お互いが持ちうる資源を賭して争うことになります。争いは、勝利した側が全てを持ち去り、敗者は全てを失う形をとります。しかしながら、お互いの持つ資源は戦いの中で消費され、以前の総和よりも必ずマイナスになります。つまり限られた資源の中、内輪の争い等においては必ず内部崩壊を生むことになるのです。

2 利己的な行動は生物の基本

だからといって利己的であることを否定してはいけません。他の人より少しでも多く食べたい、よりお金がほしい、高い地位が欲しい。利己的な欲は、すべての行動におけるエネルギーの源泉でもあるからです。欲を失っては、よりよく生きることを放棄することと同じです。大切なのは、『利己的だけ』ではいけないということです。

3 利他的と利己的な行動が有効に働くとき

たとえば、残りの資源が少ないときに奪い合いがおきたらどうなるでしょうか。共倒れの可能性が限りなく高くなります。逆に資源が溢れているときに共生すればどうなるでしょうか。フリーライダーがムダに浪費する場合が多くなります。利他行動は危機に有効に働き、利己的行動は安定しているときに有効に働きます。環境が厳しければ協調し、環境が甘ければ競争した方がいいのです。

4 利他的に行動するときに意識したいこと

利他的な行動をとるためには、自分以外の誰かのために行動しなければなりません。幼い子供であったり、年老いた親であったり、愛しい恋人であったり、自分以外の誰かのために行動するには、利己的な部分を乗り越えるために、なんらかのモチベーションが必要になります。他の人を背負うためには、自分を支えるだけ以上の能力、体力が必要になります。それは、まさしく自分を強くする試練であり、力の源泉です。より大きく、強く影響を与えられる自分は、利他的行動により育成されるのです。

他の何者かのために生きて在るのだという実感ほど、人間を幸福にさせるものは他にない。
ディートリヒ・ボンヘッファー

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