継続するために必要なのは「公平さ」を保つことだけ
恣意的に一方だけを有利にするような判定をすれば根底となる基盤を揺るがしかねません。不公平が世の中に増えてくれば基盤が弱くなり縮小しはじめます。不公平が過ぎれば不公平な状況すら保つことができなくなり、限度を超えれば基盤すら崩壊させてしまうことにもなります。不公平はそれ自身を維持するコストが高く、どんなに良心的な解釈をしたとしても本質的に問題を拗れさせる原因でありつづけるので。やはり、継続させることを考えるならフェアなルールでフェアにやることしかないのです。
- 作者: 大竹文雄
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/03
- メディア: 新書
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持たざる人が持てる人を妬み、持てる人が持たざる人を過保護にするような偽善的な行為はいつの時代も横行しています。その裏で、持てる人と持たざる人をひっくり返すようなフェアな環境は整えられることはあまりありません。そんな、2面性を持った不公平な世の中は本質的な成長を自ら拒んでいるのと同じです。正当な評価がなされない中ではパフォーマンス勝負に力を費やされることになります。そんなことではやはり続けていくことは難しいのだと思います。