sadadadの読書日記

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面白い世界は無謀なチャレンジによって支えられている

最近では何に付け損得を考えて目標を設定し、それに向かってだけ努力をして成果を得るといったことが求められます。しかし、そんな目先の損得ばかり考えていると本当に人生はつまらないものになってしまいます。要するに、先が見えていることしかやらないということですから、成果が期待を超えることは絶対にありません。しかも、目先の損得で行動がブレればブレるほど、その得られる成果は小さく連続性を持たないので、積み重ねることが難しいものになるのです。

最高齢プロフェッショナルの教え

最高齢プロフェッショナルの教え

1 結果が見えていることをやるということ

結果が見えていることをやるということは、「笑う」ために漫才を観たり、「泣く」ために映画を見たり、「稼ぐ」ために働いたりするということです。つまり「報酬」やそれに類するものが目の前に無ければ動くインセンティブを失うということです。そうなれば目的以外の行動がすべて無駄になり、計算通りに行くことばかり考えるようになります。ですから期待したものがそれなりに得られたとしても、良くて期待通りの結果になるだけなのです。先が見えている段階で面白さのすべては『想定内』です。そして、その想定は得られた報酬とともに終わるのです。

2 想定外の成果を生むもの

本当に続ける意義があるものは目先の計画書の中には書かれていません。自分にとって続けられれる本当の「面白いこと」は「何のためになるのか」も、「何を得られるのか」の見通しも立たないものです。時には面白くなくなることもありますし、止めたくなることもある。そんな面白いことは報酬ではなく、「やりたいからやる」に支えられています。限界を超えた「面白さ」は先の見えない想定外に挑み続ける人にだけ味わうことが許されるのだと思います。

3 継続は誰のためにするのか

本当に面白いことに出会うためにはリスクを度外視してもチャレンジし続けなければなりません。そんな無謀なチャレンジに本気で挑み続けるには好きだからという属性を無視してはなりません。好きだからを許容せず、我慢させてしまえば、継続する勢いそのものが失われてしまいます。活気に溢れた世界は、想定外によって作られます。より面白く生きるためには『想定外』に対する努力を周囲でも支えることに尽きます。そういった評価ができない、価値自体が存在しないチャレンジをサポートすることが想定を超えていく原動力になるのです。

4 面白い世界は無謀なチャレンジによって支えられている

  • 面白くないからやらないのではなく、やらない(やらせない)から面白くない。
  • 意味がないからやらないのではなく、やらない(やらせない)から意味がない。
  • 価値がないからやらないのではなく、やらない(やらせない)から価値がない。

想定外を排除して、想定内の最適化されたシステムの中に組み込んでいくとシステム自体が老衰していきます。そうなればシステムごと沈んでいくという想定外のことが起こります。そんな笑えないジョークこそ想定外にしなければなりません。想定内のことをしていて想定外が起こるよりも、想定外を許容して支えていくほうが実は大きな枠で想定内なのかもしれません。博打が本命だけに掛けていても勝てないように、幅を持たせたアソビがなければ、続けることが自体ができなくなるのだと思います。

毎日の小さな努力のつみ重ねが、歴史を作っていくんだよ
ドラえもん

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