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sadadadの読書日記

読書した本のまとめ、読後所感、考えたこと



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危機に必要なのは現場対策よりも事前予防


インフルエンザの季節がやってきました。いつもこの時期になると様々な情報が氾濫します。自分で信じるに値するかを判断するのは本当に難しいです。特に専門分野以外では、それらしい識者のコメントを鵜呑みするしかないときも多々有ります。そんな中で本当の危機が起これば対応はどのようにすればいいのでしょうか。不安を煽るばかりで、対応が悪いと批判に躍起になっても、現状は変わりません。揚げ足取りが『正しい対応』を促す方法では無いからです。

生き残る判断 生き残れない行動

生き残る判断 生き残れない行動

1 なぜ情報に左右されるのか

何も知らない状態で情報が不十分であれば根拠のない情報でも信頼性は高まりますの少しの誤報で被害は最大限になります。また逆に情報が氾濫すればが錯綜して人々が自分勝手に振る舞います。有る意味リスク管理は情報管理といってもいいと思います。錯綜が錯綜を呼び手がつけられなくなればパニックはより拡大します。そのような中で、一人にリスクを理解して理性的な行動を要求することはやはりハードルが高いと言わざるをえません。

2 危機管理の参考『CDC』

米国には『CDC(米国疾病予防管理センター)』という組織があります。衛生保健面で疾病に対して積極的にアプローチする姿勢を持つ組織体系になっています。この『CDC』は疾病に対して様々なシチュエーションを想定し、いかにして社会機能を維持するかを常に考えています。実際にパンデミックが起きてしまった場合でも、どのようにして社会機能を極力維持させて、機能回復させていくかという行動計画まで決め細やかに策定しています。そしてなにより、協力を求めるところには協力できる範囲のことを事前に通知をしています。

3 必要なのは対策よりも予防

理性的な行動のためには、なによりも正しい知識が必要です。そのような知識はパニック中に学ぶことなどできません。ましてや学んだことをすぐに活かせるほど人は優秀ではありません。思考停止に陥っても体が勝手に動くまでのレベルになれば被害が拡大することは極限できます。「安全」とは本来確率的に考えられるべき概念であり、絶対の安全ということはあり得えません。しかし、安全に近づける意志とそれに見合った行動を事前に明示することはできます。いつかくる緊急時のために、事前に知識と共に、事前の取り決めを策定して十分な準備と実効性のある訓練を行っておくことが重要なのです。

4 リスクコミュニケーションは個々人から始まる

他人事では誰も自ら予防はする気が出てくるはずもありません。予防する気のない人にまともな対策を考えられるはずも無く、行動を求められても批判的な対応をとってしまうのが関の山です。危機が起こってから動き始めていたのでは現場対応で忙殺されて、場当たり的な対策しかできないことなど明白です。危機が起こった後で、総員決起するという対応は賢いとは言えません。危機管理の一番のボトルネックは、『当事者意識』の低さなのです。被害を最小限にとどめるためには、そこにどのようなリスクがあり、どのような社会的な影響が出るのかを我々一人一人が知り、どのように振る舞うべきなのかを皆で考えて行動することなのです。


リスクを負わないのがリスク 
ビル・ゲイツ

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