sadadadの読書日記

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みんなが年功序列を維持したがる理由

現在、日本において基本的に若い人の給与が低く、中高年などの経験が長い人の給与が高くなっています。この年功序列システムを安定させるためには若年世代から中高年世代へ利益誘導を行い調整をする必要があります。年功が実力相応かそれ以下の収入を貰っている人なら何も問題は起こりません。しかし、実力を伴わない人が年功を主張してイスにしがみついている場合が問題になるのです。つまり実力以上の給与をもらっている人たちであっても、実力以下の給与しかもらっていない人が補填しなければならない仕組みになっているのです。それが年功という基準だけで決められているのが年功序列システムです。

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1 年功序列システムが維持されるわけ

年功序列システムの仕組みは明らかに年功の浅い人にとって理不尽なはずですが、なぜこのような仕組みを維持したがるのでしょうか。中高年からしてみれば自分のために若年者が働いてくれるのでこのシステムを変える気にはならないはずです。しかも、いままで自分が支えてきた中高年の方々への努力を回収する時期に来ているからなおさらです。しかし、技術発展に伴って、以前のような肉体労働が減ってきている今、定年は先延ばしされても特に問題はありません。いままでの人脈を使って新しい仕事もできるはずです。では、これからそのようなシステムに入っていく人からしてみればどうでしょうか。若者の側にも将来の不安を解消してくれるという意味で年功システムは有効に機能します。年功序列社会のシステムから外れれば保障が極めて薄くなるからです。いま我慢しておけば将来の若者が自分を支えてくれるというツケまわしができるからです。しかし、考えなければならないことがあります。若者の『数』です。

2 年功序列システムが機能する条件

少数の中高年ならば多数の若者で支える事ができます。ところが、人口増がマイナスになると、若者を級数的に負担が増します。少人数の若者で、多数の中高年の権益を支えなければならないからです。中高年を若者が支えていくという構造は、雇用だけでなく、年金、保険、国債など、日本の政治経済のあらゆるシステムに適応されています。それは人口増加と経済発展を当たり前とした社会構造を前提として生まれています。中高年が自らの年功権益を手放しを実力相応に勝負するなら、この問題は起こりません。しかし、そんな理不尽をあえて引き受ける愛国心、愛郷心愛社精神のある人はほとんど居ないと思います。ですから世代人口と年功が歪みを起こしたときこれを是正するためには中高年に海外に流れてもらうか。移民政策で新しい若者を増やすかないのです。

3 社会システムを老衰させる年功序列システム

旧世代が作った枠組みである『年功序列』を緩やかにしてできるだけフラットに作り直す必要があります。いきなりフラットにすれば、その衝撃に耐えられない人が沢山でますので徐々に年功システムを緩和していく方向で進むべきです。帰属心や、安心感といった年功部分の良いところを残しつつ、年功に囚われず実力で認めていく部分を増やしていく。既存の物差しを塗り替えて、有る程度自由競争を取り入れたカタチで再構築されることで、新たな合理的な均衡点を迎えることです。

4 世代間の争いは何も生まない

中高年が利己的な政策を選択した場合、能力のある若年層がいくらがんばろうが社会の老化は急速に進み、老衰にむけて一直線に進んでいきます。「その時」が来た時、耐えうるだけの体制を採れているでしょうか。崩壊に向かってヒタヒタと歩んでいる今、「その時」を見ることの無い年配者ではなく、「その時」を体験する若者自身が自分達の未来のために自ら考えなければならないのは間違い有りません。そのときになって嘆いても泣き叫んでも誰も責任はとりません。指揮した人はもうこの世にいません。

5 考えるべきは世代ごとの自律

無駄と呼ばれるところの殆どはこの年功序列システムが生みだしました。数々の非効率、理不尽を排して、ぬるま湯といわれていた部分を少しづつでも改善していかなければなりません。どの世代も関係なく、年功に拠らず自助努力を為さないものは相応の待遇を受けるということを当たり前のシステムを構築していくことです。強くなること以外に答えはありません。世代ごとに自律して周りを引っ張っていく実力を身につければなんらシステムは維持可能です。ただ、人口ピラミッドの形が変わったため、インセンティブという面でいままでのような年功という基準は緩和されなければなりません。


その世代の人々も、自分達は前時代よりも利口で、後代より分別があると考えるものだ
ジョージ・オーウェル

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