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sadadadの読書日記

読書した本のまとめ、読後所感、考えたこと



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更正のあり方を変えれば犯罪は減る

懲役刑の目的を知っていますか。受刑者に規則正しい勤労生活を行わせ『1.健康を維持すること』、『2.勤労精神を養成』、『3.規律ある生活態度の自覚』、『4.共同生活における自己の役割・責任の自覚』、『5.職業的知識及び技能を付与する』ことで、『円滑な社会復帰を促進すること』を目的として行われています(法務省抜粋)。刑期を終えた人が社会復帰を果すことには抵抗のある人が多いと思います。しかし、この刑務所の運営が国民の税金で賄われていると考えると、壁を乗り越えられずに再び刑務所に戻ってきたり、生活保護を受けるようになれば、その国民負担は増すばかりです。つまり社会復帰を果せなかった場合の方が国民負担は増加するということです。

「懲役」を知っていますか?―有罪判決がもたらすもの

「懲役」を知っていますか?―有罪判決がもたらすもの

1 償いとは何らかの代償を払うこと

国民負担は増加するだけでなく最も手を差し伸べられるべき犯罪被害者の救済という観点が刑務から抜け落ちています。仮に加害者の更生がうまく行ったとしても、被害者は加害者から何も代償を得ることはありません。刑務においては、犯罪者を立ち直らせるといった「善意に満ちた仕事」では、誰も救われないのです。ここから脱却を図るためには刑務作業に塀の外のルールを適応することしかありません。刑務にも労働市場のことを加味しつつ生産性を持たせることが重要で、その利益を被害者救済に回すことで何らかの代償を支払わせることができますし、加害者においても塀から出たときに刑務で培った能力が社会に活かすことができるならばいうことは無いはずです。考えるべきは犯罪者を更正させる政策の根幹を「更生」から「賠償」へと変えていくことなのです。

2 本当に犯罪を減らしていくために考えるべきこと

『坊主憎けりゃ袈裟までにくい』から脱皮することは難しいですが、本当に犯罪を減らしていくためには罰することだけでは足りません。刑務所ビジネスが盛んな欧州の刑務所産業から学ぶところは大きいです。加害者が働けば働くほど賠償が早く進み、自身の社会への適応性も上げていくことができる。そんな刑務所の環境改善は社会を豊かにしていくために必要だとおもいます。「生かして償う」方が負担が軽くなり「被害者救済」にもなるなら、死刑に対する抑止ともなりうるはずです。


害悪の最もたるもの、最も悪質の犯罪は貧困である 
バーナード・ショー

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