sadadadの読書日記

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ルールとは誰のために存在するのか

ルールが変わってしまうと今までの既存の競争が一変します。だからといってルールを変更することがいけないという理由にはなりません。ルール変更はルールが軽視され守られなくなるというのは詭弁です。そもそも既存のルールを守る理由は既得権をもつ人にしか存在しません。ルールが変わらなければ『絶対』が存在するからです。変わらなければ同じパターンで『嵌める』ことができ、その絶対性を維持することができます。しかし、この絶対性は変化を拒む理由になります。変わらない現実は、変えたくない人が作り出しているのです。

ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか (ディスカヴァー携書)

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1 ルールは誰が誰のために作るのか

環境が変わればそれに応じてルールは変更されなければなりません。自然界でも環境の変化に併せて生態の変化を繰り返してきました。いわば適者生存は環境の変化というルール変更に順応したものだけを生き残すシステムとして機能してきたのです。同様に、現代社会においても環境の変化に対応していかなければなりません。現状にそぐわない理不尽な規則が存在し続ければ閉塞感が出てきて当然です。フェアでないルールで競争するには生産性の無い想像を絶する努力をしなければなりません。そういった理不尽な努力に力を削がれること自体が全体の力を弱めることに繋がります。健全な競争を維持するルールの変更は適宜為されなければならないのです。

2 アンフェアは誰のためにもならない

依怙贔屓して一部分にやたら有利なルールばかり作っていけばどうなるでしょうか。まず、そこに参加する人達は減っていきます。規模が縮小し始め、競争相手が減り独占が生まれます。独占は怠慢を生み、活力を失い、継続性を失うことになります。それでも無理矢理、続けようとすれば必ず理不尽な力を使わなければなりません。その理不尽な力は軋みを生み、無理が生じさせます。そして、内輪で意味の無いことに力を注ぎ続けて力を失っていくのです。正当なルールで力をつけた黒船に一気に飲み込まれるのは時間の問題です。

3 より多くの人を幸せにするルールでなければ守る意味が無い

ルールが変われば当然、競争が激しくなります。しかし、あらゆるルールは変更されなければなりません。ルール変更を否定することは、社会自体を終わらせることに繋がります。それはルールを適応する側を維持させるための必須の要件です。ルールが変更されて困るのはルールの力に守られた絶対の座に座っている人だけです。非合理で理不尽なルールを守り続ける理由はそこに胡坐をかきたい人の理由でしかありません。絶対の座を守り続ける人は、どのようなルール変更にも屈しない真の実力を磨き続けなければなりません。そういった人がフェアに活躍できるルールこそが社会に活力をもたらし、みんなを幸せにするルールなのだと思います。


一番のルールは自分自身を欺かないことだ。
そして、一番欺きやすい人間はあなたである。
リチャード・ファインマン

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