sadadadの読書日記

読書した本のまとめ、読後所感、考えたこと



Subscribe with livedoor Reader My Yahoo!に追加 メールで sadadadの読書日記 を購読する


誰も休めないのは誰のためにもならないと思う理由

自分だけ休んで迷惑をかけると申し訳ない。同僚のことを考えていない人の代わりなどしたくない。とりあえず休むなよ。これが休めない職場の典型例です。上司はコンプライアンス上、休めと言います。しかし同僚の相互監視が働いて自主規制せざるを得ない状況こそが休暇取得の一番の問題であることを認識する必要があります。

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

1 休めない状況を維持するリスク

突然の受注の急増や欠勤に耐えられないような職場は、社内コンプライアンス上だけでなく、社外に対しても信頼を失う要因になります。仕事が継続的にオーバーロードしている状態を放置して、原因を個人の努力に帰着させ、現場だけに責任を転嫁しつづけるような考え方は、必ず破綻します。責任感の醸成という意味で現場を一時的には鍛えられるものの、精神の異常、上司への信頼の喪失、下克上、分離独立の可能性等、組織の内部から崩壊する要因にもなるからです。

2 休めない状況は競争力が低い

「休まず働くことこそは、競争を維持するために必要だ。」という人もいますがそれは大きな誤解です。パーキンソンの法則複雑さと重要性は、割り当てた時間の長さに比例する)にも在るとおり、やらなくても良い仕事を増刷し、非効率、非生産性を生み出すことにつながります。融通の利かない非効率な職場を生み出す結果にしかなりません。費やした労力(投資)に対する得られた成果(利益)は必ずイコール異常でなければ、競争力など維持向上できるはずもありません。

3 考え方が変えるだけで誰でも休むことはできる

自ら好んで、休まずに働くというのは自由ですが、それを他人に押し付けてしまっては、休めない我慢レースが始まり、無意味なデスマーチにしかなりません。労苦を共有してほしいと思う気持ちは、無言の『悪意』となって職場の雰囲気を悪くするだけです。個人の強い責任感と労働哲学に頼るのではなく、マネジメントを適切にして共存共栄の「お互い様」思想を導入し、組織として柔軟性のある体制を構築することこそが労働力の費用対効果を最大化す方法なのです。

正しい組織構造が成果をあげることを約束するわけではない。
しかし間違った構造は成果をあげられないことを約束する。
P.F.ドラッカー

偶然は準備のできていない人を助けない

真の釣り人は、釣れないからといってイライラすることはありません。手間暇かけて仕掛けを作り、何時間も水面を眺めながら魚がかかるのを待つことができます。すべきことをすべてやることに意識を集中させ、針に魚が喰いつくかどうかは運次第だ言い切ります。何故、そのように言い切ることができるのか、それは、『最も真剣に準備した人のところに幸運が訪れる』ことを知っているからです。


1 無理を通すには無駄な力が必要

釣りにおいて無理を通すことはできません。高級な竿を振り回して、エサをばら撒いても、狙いたい大物には引かれてしまうだけです。無理矢理を通そうとすれば、費用対効果や効率が下がり、疲労が蓄積し長続させることができません。無理には無駄な力を必要なのです。

2 待ち続けるのにも過度な力が必要

相手に対して過度の期待をもって接したとしても、自分の中で空回りするだけです。相手が自分の思い通りに動かない場合には常にイライラし、一挙手一投足に一喜一憂するのは非効率かつ建設的ではありません。こちらの問いかけに、相手がいつでも答えてくれるとは限りません。

3 身の回りのことも釣りと同様

これらのことは、なにも釣りに限ったことではありません。家族、学校、会社、サークルや集会等における付き合いにおいても同様です。人にはそれぞれの立場や考え方があります。自分を強く主張すればするほど、他人は引いていきますし、力でねじ伏せようとすればするほど、相手は感情的になり強く反発するのです。

4 大切なのは相手が心を開く準備すること

自分のできることも棚上げにして、他人にして欲しいことを要求しても受け入れてくれるはずもありません。自分のやりたいことを実現させるためには、相手に対して自分勝手な期待をしない。そして、無理をせず自分ができることを着々と進める以外ありません。そういった行為こそが、相手のことを考え思いやることに繋がり、閉ざされた心を開くのです(魚で言えば釣り上げることができるのです)。

5 最も真剣に準備した人のところに幸運が訪れる

自分のできる範囲のことに集中して取り組むことこそが自分のやりたいことを実現する最短距離です。できることを全てやったとしても受け入れてくれるかはわかりません。しかし、入念に準備しているとそうでない人を比較すれば、確率論でいっても結果は言わずもがなです。結論的には、最も真剣に準備した人のところに幸運が訪れることになるのです。

偶然は準備のできていない人を助けない
パスツール

宮本武蔵に学ぶ『究極の鍛錬法』

量が質に転化する法則は、物理学の世界では「相転移」と呼ばれています。これは、量的な変化が大きくなると、閾値(しきいち)を越えた瞬間に別の物質に変わることを指します。この法則は、何も物理学だけにおいてのみ作用する法則ではありません。普段の生活においても、学習の機会においても、この法則は適用できます。何もしてない人が成功することはありえないですが、コツコツ努力を続けている人が突然成功するのには訳があるのです。


五輪書 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ5)

五輪書 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ5)

  • 作者: 宮本武蔵,現代語訳・城島明彦
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • クリック: 2回
  • この商品を含むブログを見る


1 質よりも量を求めることで得られるもの

数をこなすことで得られるものは何なのでしょうか。それは、膨大な量の中でサンプリングの数が増えれば増えるほどに、その量の中である種の『流れ』を読み取ることが出来るようになることです。読みが効くようになれば、当然当たりも大きくなります。数をこなすことで得られる最大のメリットは『想定する力』なのです。

2 想定する力を活かすために

「トライ&エラー」を重ねれば想定する力を身につけることができます。どのように対応したらよいのかという、選択肢を事前に準備をすることができるようになりますし、緩急をつけて調整することもできるようになります。より上達すれば、時と場所を選んで価値そのものを変えるといったことも可能になります。量を重ねた人は『視える』のです。

3 量を追い求めるときに注意すべきこと

量を追い求める際には、注意すべきことがあります。ただ量をこなすのではなく、どのように量をこなすかということをを常に考えなければならないということです。悪い質のサンプルを重ねても、それは悪い癖をつけるだけで当然結果には結びつきません。当たらないやり方を繰り返しても当然当たらないのです。そのような時は一旦立ち止まり、サンプリングを変える必要があります。

4 達人は質を追い求め量を重ねる。

ああでもない、こうでもないと机上の空論で質にこだわる人は、質の高いものを生み出し続けることなどできません。小手先の技術で一時的に当たりを飛ばしても、それは表面を取り繕ったに過ぎないないからです。質の不足は本質的には量でしか補うことができません。量を追い求める人だけが本質に迫ることができるのです。

★ 量を質に転嫁させる究極の鍛錬法
1.まず出来るかどうかは置いておいてともかくやってみる。
2.失敗しても、しばらく続けてみる。
3.失敗の原因を突き止める。
4.どのようにすれば改善できるのかを考える。
5.考えたことをやってみる。
6.2に戻る。

量が質に転化したとしても、さらに量をこなし続けることで誰でも達人になることができます。ピカソも、エジソンも、マイケルジャクソンも皆、常人では到底考えられない量をこなしています。達人と呼ばれる域に達したとしてもさらに上を目指す、宮本武蔵はこう語っています。

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす
宮本武蔵

過剰な執着は悪の木を育てる根である。知っておきたいヨーダの教え

自分の考えと他人の考えに折り合いのつかないことはよくあることです。そこで、互いに自分の考えに固執すれば、必ず争いになります。争いは、お互いが自分の考えを変えない限り続けられます。力ずくで納得させたとしても憎しみが内側に残り、今後の新たな火種を残すことになるのです。ヨーダ師が語るように過剰な執着が導く未来は必ず灰色です。

スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]

スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]


1 過剰な執着は悪の木を育てる根である。

この言葉はスターウォーズヨーダ師が語る有名な言葉です。自分の価値観はだれにとっても大切なもの。しかし、大切だからといって度が過ぎた価値観は、過剰な執着を生み、そして例外なく独善に陥ります。自分以外の価値観を認めないという発想は他を排除し、争いの中で多様性を失わせ、理想である統一された価値観の行き着く先には何も残されてはいないのです。

2 理想郷は保てない

自分の価値観が支配する理想郷はすぐに破綻します。全知全能の人などいませんので、人が作り出す価値観も全能ではありません。未完成な価値観には必ず歪みが生まれます。価値観に疑問を持つ人が、支配する力を押し返す力を身につけたとき、内側から理想郷は崩壊し始めます。自分以外の人が存在する限り、価値観を固定化させることなど誰にもできないのです。

3 異なる価値観こそが面白い

世の中には、意見が合わないからといって、折り合わなかったり、行為を止めさせるように足を引っ張ったりする人は多いです。自分の価値観に固執して、他を排除する方向に向かうのは建設的ではありません。自分と異なる価値観を排除するよりも、むしろ異なる価値観を取り込んで、組み合わせた価値観からお互いの利益を享受するという発想こそが、新しい価値観を生み、面白さを生みだす原動力になるのだと思います。

4 乗りこえるのは自分の執着心だけ

どんなに環境を変わろうと、自分自身が変わらなければ、何も変わりません。周りの景色は自分の目と心が捉えるものです。暗い歪んだ顔をして意地を張り合うよりも、お互いの価値観を認めながら、異なる価値観を自分の中に取り込む方が互いにとって利益がある。そこに気づけば過剰に執着することに意味はないということに気が付くはずです。乗りこえるのは自分の執着心だけなのです。

学んだことを捨てるのだ。
ヨーダ

常連めしの寺門ジモンに学ぶ美食の理論

食べ物がおいしいということは、生きる上で非常に大きな感動です。食は死ぬまで続く日常的な行為なのでどうやっても縁が切れません。人間は何故おいしい物を食べようとするのか、味覚が優れているということは生物として必要な能力なのか。常連めしの寺門ジモンに学んでみたいと思います。

寺門ジモンの続・取材拒否の店

寺門ジモンの続・取材拒否の店

1 美味しさは必要から来るものなのか

喉が渇いているときは水道水でも満足します。疲れているときは少しでも甘いモノが欲しくなります。汗をかけば塩気が恋しく感じられます。体が欲していれば、なんであれ美味しく感じられるものです。しかし、身体が必要とするものだけが美味しく感じられるなら、必要以上に塩分や脂質や糖分を摂りすぎることはありません。明らかに生理的に好ましくないものや、命取りになるようなものでもおいしいと感じるものもあります。

2 美味しさは何処にでもある時代

流通が発達していない時代においては、地域でとれる食物も限定されていたので、生理的な限度を超えるまでに美味しいものを食べられるということはあまりありませんでした。しかし、現代においては、その枠が取り払われてしまって、知識と手段さえ整えれば無限の美味しさが手に入ることができるようになっています。

3 美食が育まれた背景

素材の栄養価だけで考えれば、舌が肥えているいないは関係ありません。しかし、人間は飢えから解放されれた時点で、美味しいものを食べたいという欲望を追求し始めました。そして、効率生産・安定供給の観点を超えたコスト度外視での食味や風味を追求するようになり、美味しいものが食べたいという欲求が、今では、ブランド農業を維持し、食に携わる人たちの技術を支えています。

4 美食を支えるのはどこまでも続く欲望

つまり、美食というものは精神的な充足感を得るために行う趣味、趣向であり、深い感動を得るためであり教養を身につけるの同じなのです。味覚を研ぎ澄まし、味を追求することは、美味しいもののみを選別していく行為であり、生命維持とは逆行する感動を得るための『文化』なのです。

美食マンガの巨頭『美味しんぼ』でもよく語られていますが、文化を維持するには相応の努力、労力が要求されます。日本が世界に誇る食文化は、より美味しいものを食べたいという海よりも深い欲望により今もこれからも支えられ続けていくのだと思います。

最後の武器は『お箸』です
寺門ジモン

好かれる人のコミュニケーションの3つの特徴

スムーズに意思疎通を図るコミュニケーションの重要性については誰もが認識しているところだと思います。しかしながら、このコミュニケーション能力を向上させるにはどのようにしたらよいかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。確かに、コミュニケーションを構成する要素は多分にあり、これをすべて身に付けるとなるとハードルは高いと思います。ですので、コミュニケーション要素を、少しづつでも身につけていくことで徐々に改善することなら、そこまでハードルは高くありません。

コミュニケーション100の法則

コミュニケーション100の法則

  • 作者: 伊藤守
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 1994/03/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 8人 クリック: 298回
  • この商品を含むブログ (4件) を見る


1 コミュニケーションの目的

コミュニケーションの目的は『合意』、『共感』です。この2つを見落としてしまっては、コミュニケーションを成立させることはできません。この合意と共感は、自分から理解を求める部分と相手に酌み取ってもらう部分が双方歩み寄って成り立ちます。つまり、目的を達成するには、自分と他人の双方が協力する必要があります。そして、コミュニケーション能力を向上させるためには、自ら理解してもらう技量を向上させて、そして相手に対して汲み取る力を養成していく必要があるのです。


2 コミュニケーションの要素

コミュニケーションには『何を言いたいかを的確に捉える論理能力』、『相手に理解しやすいイメージを作る想像力』、『平易な言葉を選択する言語知識』、『相手の応対を見ながら話しぶりを変える柔軟性』等、多くのことを同時に要求されます。切り口は沢山あると思いますが、段階別に、必要な要素を切り出してみました。

☆コミュニケーションの5段階

1(言語) 言っていることが理解できる
2(感情) 抱いている感情を理解できる
3(論理) 考えていることが理解できる
4(合理) 相手の考えを比較、検討出来る
5(対話) 落としどころを探ることが出来る

3 コミュニケーションの求められる段階は環境により異なる。

日常会話程度なら2段階まで出来れば十分です。研究や議論、考察する場合においてはそれ以上のレベルが求められます。言語や専門分野が異なればコミュニケーションレベルは同じ人であっても変わります。それぞれのレベルを認識しながらコミュニケーションをしてみれば何が不足しているのかを自分の中で分析してみるだけでも価値はあると思います。


4 好かれる人のコミュニケーションの3つの特徴

では、具体的に好かれる人のコミュニケーションの特徴とはどのようなものなのでしょうか。

好かれる人のコミュニケーションの3つの特徴

ア すぐにアウトプットしない

コミュニケーションをとる前に間をとり。相手を見ながら、『こういう言い方は理解しやすい』、『このように言われたらこういう受け止め方をする』等、コミュニケーションをとる内容を選択します。そのためには、自分自身の中で。相手のことを考える余裕を作らなければなりません。相手の『気持ち』を引き出し、自分の『気持ち』に近づけるには、『コミュニケーションする内容を選択』しなければなりません。

イ よく観察する

どんなことでも、よく観察します。自分の身の回りに起きたことに対して観察が鋭ければ鋭いほど、沢山の話題にすることができます。普段生活しているだけでも、ネタとなる要素など観察していれば多分に存在します。深い洞察は相手に対してみても興味深いものです。とくに、身近な話題であればあるほどに、共感を得ることができます。そして、共感をもとにして、思考を同じくしていけば、理解はスムーズに運びます。逆もまた然りで、相手の発言に対して、掘り下げるように積極的に共感していくことでよいコミュニケーションは図れます。

ウ 上手に間を取る

そもそも話について行くので精一杯の状態で良いコミュニケーションなどできるはずがありません。レベルがかみ合わない場合は話を聞くだけでも頭から煙りが出てきますし、返す言葉すら思いつかないならコミュニケーションは成立しません。会話をするなら自分のレベルと相手のレベルを考えることです。そして、相手の理解を確認しながら、ゆっくりとペースをあわせていくことです。

5 よりよいコミュニケーションのために

コミュニケーションは言葉のみに拠りません。意思疎通には視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など五感はすべて使えます。コミュニケーションコストは、これらをできるだけたくさん使用することで引き下げることができます。むしろ、上級者は五感をコミュニケーションに取り入れることの方を優先します。相手に対する配慮はまず自分に対する配慮から始まります。自らの言動を振り返って修正を重ねれば『言いたいこと』は伝わります。恐れることなく、大きく構えてコミュニケーション自体を楽しめるレベルにまでいきたいものです。



コミュニケーションで一番大切なのは、相手が何を言いたいのかを汲み取ることである。
ピータードラッカー

独楽の軸から学ぶキレイな体の作り方

独楽を回すとき、外側から回しても上手くまわすことができません。内側にある軸に回転を加えて、その回転を維持することで回り続けることができます。物理的には軸には慣性力、内輪から外輪に行くにつれて、速度が増すことが知られています。この法則は、身体を使う際にも同じことが言えます。体の中心部分である体幹を軸に見たてて、力強く回転させることで、四肢に力強いパワーとスピードをもたらし、高い運動性を得ることができるのです。

体幹力を上げるコアトレーニング

体幹力を上げるコアトレーニング

1 まずなにより鍛えるべきは軸

早く力強く回すためには軸となる部分がしっかりしていなければなりません。体幹を体の中心にどっしりと据えるためにはまず、腰回りを安定させる必要があります。腰回りを鍛え安定させれば上体を支えるだけでなく、スムーズに下半身を回転させることができるようになります。まず、鍛えるべきは軸である腰周りです。

腰回りを支える6つの筋肉
 1 腹筋
 2 背筋
 3 腹横筋(わき腹)
 4 大臀筋(お尻)
 5 内転筋(内もも)
 6 ハムストリングス筋(裏もも)

2 体幹を上手に使う動物達

シャープに動く動物たちの筋肉はしなやかで強靭です。チーターやイルカがダイナミックな動きをできるのは、太い体幹を上手に使って、各関節と筋肉を連動させ身体全体をしならせて、シャープに四肢にアウトプットしているからです。始点と力点までが上手く連動した柔軟なバネのような動きこそが、無理なく自然な形で運動性を高めているのです。

3 体感の力を活かす関節の柔軟性

体幹を安定させるだけでも飛躍的に運動性を高めることができますが、さらに力を発揮させるために必要なのは、体幹の力をロス無く伝える柔らかい関節も必要です。各関節がしなやかでなければ、体幹の力も上手く四肢に伝わっていきません。ゴツゴツした太く硬い筋肉は関節の柔軟性を奪います。ですから、体を鍛える際には柔軟性にも気をくばらなければなりません。

4 全身運動で美しい姿勢を手に入れる

身体全身をつかい、筋肉の連携を図っていくと、消費するカロリーも必然的に増加します。それに伴い、バランスの良い体型が整ってきます。普段歩くときにでも、一歩一歩に体幹を意識して捻りを入れて歩くだけで、美しいモデル歩きができるようになります。体幹を中心とした運動を続ければ続けるほどにフォームが整い、メリハリのある流線型で美しい体型になってきます。

5 簡単な腰回りの鍛え方

ここで、簡単な腰周りの鍛え方をご紹介します。初級、中級、上級と分けていますが、ゆっくり行ったり、動作を大きくしたり、何か重りやゴムチューブなどを使うことで、負荷が変わります。調節して自分にあった『続けられる』トレーニングを目指すことが重要です。シェイプアップやダイエットなら、そんなに大きな負荷・速い速度は必要はありません。疲れるまでやる。疲れたら休む。地味に繰り返すことこそがキレイな体を手に入れる一番の近道です。

初級:大股開きでスクワット
1.バレエのプリエや相撲の四股と似たようなポーズ。
2.背筋をしっかり伸ばして腕を胸の前で組み、しゃがみ込む。
3.ゆっくりと腰を元の位置に戻します。
4.繰り返し

中級:サイドランジ
1.背筋を伸ばし腕を胸の前で組む。足を肩幅よりやや広めに開き立つ。
2.1歩横に踏み出しひざを曲げ太ももが地面と平行に腰を落とす。
3.横に踏み出した足を蹴りだして足を元の位置に戻す。
4.反対の足を横に踏出しひざを曲げ、太ももが地面と平行に腰を落とす。
5.横に踏み出した足を蹴りだして足を元の位置に戻す。
6.繰り返し

上級:レッグランジ
1.背筋を伸ばして腕を胸の前で組み、足を肩幅よりやや狭めに開いて立つ。
2.1歩前に踏み出しひざを曲げ、太ももが地面と平行になるまで腰を落とす。
3.前に踏み出した足を蹴りだして元の位置に戻す。
4.反対の足を前に踏み出しひざを曲げ、太ももが地面と平行に腰を落とす。
5.前に踏み出した足を蹴りだして元の位置に戻す。
6.繰り返し

悩みながらたどり着いた結論は、やはりトレーニングしかない。
アントニオ猪木